対話型音声AI「アイブリー」がJCBコールセンターでの採用へ
株式会社IVRyは、対話型音声AI SaaS「アイブリー」を、株式会社ジェーシービーの加盟店向けコールセンターに導入することを基本合意しました。この導入は2026年1月から開始される予定で、加盟店からの問い合わせ窓口への活用が見込まれています。
導入の背景
近年、'FinTech'という新しい金融の革新が進展しています。これに伴い、JCBは顧客の多様なニーズに対応し、最先端のテクノロジーを活用する努力を続けています。「アイブリー」を導入することで、JCBは顧客の期待に応え、より迅速で的確なサービスを提供することが可能になります。
精度検証と高評価
「アイブリー」の導入に先駆けて、JCB社内でAI対話の精度を検証しました。その結果、対話品質や応答のタイミングにおいて高評価を得ることができました。実際にJCBの社員が「アイブリー」と対話し、そのスムーズさや自然な会話に感激していました。
アイブリーの特徴
- - 高いセキュリティ基準への対応:金融業界においては特にセキュリティが重要です。「アイブリー」は、クレジットカード情報などを扱うJCBの基準を満たすため、必要な機能開発を行い、安全な環境で運用されます。
- - 適切な窓口への自動振り分け:緊急性の高い問い合わせをAIが自動で判断し、専門のオペレーターへ直接繋げることで、オペレーターはより付加価値の高い業務に注力できるようになります。これにより、業務の効率化とサービスの質向上が期待されます。
- - お客様の自己解決の促進:AIエージェントが「営業時間外の一次応答を行う」ことにより、顧客が自分で問題を解決できる機会を提供します。これにより、加盟店の顧客満足度向上も見込まれます。
JCBとIVRyによる未来への展望
JCBの岡田和永氏はAIの導入によって、同社の「おもてなし」の精神をデジタル領域でも実現できると述べています。IVRyの奥西亮賀代表も、「アイブリー」を通じてJCBの顧客コミュニケーションの新たなスタンダードを創出することを目指すとコメントしています。
「アイブリー」は24時間365日対応可能で、通話内容の分析や自動生成機能も完備しており、AI技術を通じて新たな顧客体験を提供します。
結論
今回の「アイブリー」の導入は、JCBのコールセンター業務に革新をもたらし、顧客体験を向上させるとともに、業務の効率化を同時に実現するものです。これからの金融業界におけるAI活用の未来に注目が集まります。