LiveSmartと長谷工の新しいステージへの一歩
最近、株式会社LiveSmart(東京都港区)は、長谷工コーポレーションとの間で、第三者割当増資を実施することを発表しました。この提携は、両社が持つ強みを生かし、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速することを目的としています。長谷工は日本の新築マンション市場で累計70万戸を超える施工実績を持ち、その技術力や不動産分野での影響力は業界でも高く評価されています。
提携の背景と「新しい社会インフラ」の構築
両社の提携の背景には、ESG(環境・社会・ガバナンス)に対する強い姿勢があります。長谷工が進める先進的な社会的課題対応には、持続可能な社会の実現が大きく絡んでいます。今回の増資により、LiveSmartはそのオールインワンの住宅向けIoTプラットフォームの普及を進め、さまざまな社会的課題の解決を目指す「新しい社会インフラ」の構築に取り組むことになります。
この提携によって両社は、スマートホームやエネルギーマネジメント、DXソリューションの導入を推進し、社会へ貢献する新技術の普及に寄与することを目指しています。特に、現在進行中のプロジェクトである「サステナブランシェ本行徳」において、CO2排出量の実質ゼロを実現している事例が注目されています。これは国土交通省のサステナブル建築物等の先導事業に選ばれるなど、国内外での評価も高めています。
サステナブルな住環境の先駆け
「サステナブランシェ本行徳」は、長谷工が既存社宅を改修した賃貸マンションプロジェクトで、LiveSmartはこのプロジェクトにおいてHEMSコントローラ「LS Mini Next」を導入しました。この装置は、スマートフォンや音声コントロールにより、家電と連携しての自動制御を実現し、居住者に快適な生活を提供しています。また、NTT東日本グループの提供する睡眠計測APIと連携することで、居住者の睡眠データをもとに最適な住環境を提供する実証も行っています。
IoTプラットフォームで暮らしを革新
LiveSmartの提供するオールインワンIoTプラットフォームは、居住者のライフスタイルをアップデートし、快適で便利な生活を実現します。スマートホームでは家電や住宅設備を連携させ、利用者のニーズに合わせた自動操作を行います。また、エネルギーマネジメント機能では、リアルタイムで電力を見える化し、効率的なエネルギー利用を促進。これにより、持続可能な住環境が創出され、居住者には価値を提供します。
未来を見据えた持続可能性への挑戦
LiveSmartと長谷工の提携は、持続可能な未来を目指す大きな一歩であり、これは単なるビジネス上の連携にとどまらず、社会全体に対するメッセージでもあります。不動産事業者やインフラ事業者がこのオールインワンのIoTプラットフォームを導入することで、経済的メリットを享受しつつ、社会的な影響も受けられるでしょう。高齢化社会の課題解決、家事や子育てにおける負担軽減、環境問題への対応など、これまで以上に重要な役割を果たすでしょう。
引き続き、このペアの今後の動向には注目が集まります。私たちの住まい方、暮らし方が今後どのように変わっていくのか、期待が高まります。