キネストラル・テクノロジー、109億円の資金調達でスマートガラス「ヘイリオ」を加速

キネストラル・テクノロジー社が109億円超の資金調達を実施

米国のキネストラル・テクノロジーが、1月30日に韓国のSKホールディングスを先頭とする投資家から約1億ドル（約109億円）の資金を調達した。この資金は、同社が開発した高性能スマート調光ガラス「ヘイリオ」のさらなる拡張を目指します。

「ヘイリオ」は、透明な状態から瞬時に色を変え、室内の温度や明るさを最適化することができる画期的な製品です。CEOのS.B. Cha氏は、「SKホールディングスとのパートナーシップを通じて、我々のビジョンである『ヘイリオをあらゆる場所に』という目標を達成できることに興奮しています」と述べています。

ヘイリオの特徴

ヘイリオは、一般的なガラスと見た目が同じですが、色を数分内に変化させることができ、調光は自動または手動で行えます。これにより、明るすぎる光を抑えることができ、プライバシーの保護にも役立ちます。

特筆すべきは、ヘイリオの調光スピードで、競合製品と比較して10倍速いという点です。調光は数秒で開始し、色の変化は均一で、無段階で設定できるため、ユーザーは自分好みの明るさに調整可能です。また、既存のビルマネジメントシステムやホームオートメーションシステムとの連携も容易で、幅広いアプリケーションに対応します。

SKホールディングスとの提携

SKホールディングスの副社長、Jung Hoon Lee氏は、同社が持つ高品質で効率的な生産技術が「ヘイリオをあらゆるところに」というビジョンの実現に寄与すると確信しています。この提携により、スマートガラス市場での競争力をさらに強化することが期待されています。

グローバルな展開

現在、ヘイリオはHalio North AmericaおよびHalio Internationalを通じて30カ国以上で導入されています。AGCとのジョイントベンチャーであるHalio Internationalが独占販売を行い、市場規模を拡大する一方で製品の品質を維持しています。

企業背景

キネストラル・テクノロジーは、サンフランシスコのベイエリアに拠点を置き、インテリジェントな可変色ガラス技術の開発に注力しており、その技術力は数多くのイノベーションアワードを受賞しています。また、SKホールディングスは、医薬からICTまで多岐にわたる事業を展開し、高い競争力を誇る企業です。

詳細については、キネストラル・テクノロジーの公式サイト（https://www.kinestral.com/）やTwitter（@kinestral_japan）をご覧ください。また、SKホールディングスの情報は、公式サイト（https://hc.sk.co.kr/en/）から取得できます。