群馬県玉村町、環境価値に基づく新たな連携でカーボンニュートラルに向けて

環境価値に基づく連携協定の締結

群馬県玉村町と群馬銀行、そして株式会社バイウィルは、2025年11月18日に環境価値に関する連携協定を正式に締結しました。この協定は、地域のカーボンニュートラルの実現を目指す重要な一歩となります。

協定の背景と目的

玉村町は、2021年度に策定された「玉村町環境基本計画（2021-2030）」を基に、自然環境の保全と持続可能な社会の構築に向けた施策を進めてきました。この計画の下、町は2030年までに2013年度比で温室効果ガスの40%削減を目指しており、そのための具体的な行動を展開しています。具体的には、町役場の照明をLEDに変更するなど、設備の改修も進めています。

一方で、群馬銀行とバイウィルは、2024年に締結した顧客紹介契約を通じて、地域における脱炭素化を共に目指してきました。このたびの協定が生まれた背景には、これまでの関係性が大きく寄与しています。

環境価値の創出とビジネスモデル

今回の協定では、J-クレジットの創出や流通の促進、さらには新たなビジネスモデルの創出に取り組むことを目的としています。J-クレジットは、省エネや再生可能エネルギーを活用した取り組みによって得られた温室効果ガスの削減量を証明するもので、企業への売却を通じてカーボンオフセットに活用されます。

協定に基づき、玉村町、群馬銀行、バイウィルの3者は環境に関する情報提供やノウハウの共有を行い、地域への価値提供を行うことで、カーボンニュートラルの達成を目指します。

今後の取り組み

今後、バイウィルは玉村町のJ-クレジット創出に関するプロジェクトの登録や申請、モニタリングなどを一手に支援するとしています。まずはLED照明や空調設備の導入から創出に着手し、その後他の方法にも広げていく計画です。

また、群馬銀行との協力により、地域の資源を活かした脱炭素化を促進し、地産地消の理念を通じたクレジットの販売も推進する予定です。これにより、地域経済にもプラスの影響を与えることが期待されます。