株式会社栄電子、台湾に現地法人設立
株式会社栄電子(東京都千代田区)が、2026年3月を目指して台湾に現地法人「台榮電子股份有限公司(仮称)」を設立する決定を発表しました。これにより、アジア地域での事業展開がますます加速される見込みです。
設立に至る背景
この法人設立は、2025年1月に発表された中期経営計画に基づくものであり、収益性向上に向けた具体的な施策の一つです。先駆けとして、2025年4月には台北市に「台湾駐在員事務所」を開設し、台湾市場での活動を強化していました。この現地法人への移行は、より効率的で信頼性の高い運営の実現を目指すものです。
グローバル展開の推進
既に台湾駐在員事務所での活動から得た実績を基に、今後は台湾を中心に、韓国や香港、シンガポールなど東アジアエリアでの販路拡大を図ります。これにより、地域ごとの需要に応じた柔軟な対応が可能となり、アジア地域での電子部品メーカーとの関係を深め、新たなビジネス機会を生み出すことが期待されています。
現地法人の詳細と目的
「台榮電子股份有限公司」は、電子部品や電子機器の販売、卸売、輸出入を行う予定で、資本金は約500万NTD(新台湾ドル)を見込んでいます。代表には大久保雅文氏が予定されています。
設立の目的は、アジアにおける成長戦略を推進するための重要拠点と位置づけられており、以下の点を重視しています:
- - グローバル事業体制の構築による事業成長の加速
- - 顧客へのより迅速な対応(商談や技術サポートの強化)
- - 現地パートナーとの深い関係構築による新規ビジネス創出
- - アジア地域での販売・調達ネットワークの拡大
経済的影響と今後の展望
台榮電子の設立は、2026年3月期の株式会社栄電子の業績に軽微な影響しか及ぼさないと考えられています。しかし、将来的に影響が出る場合には、速やかに開示されるとのことです。これにより、同社のアジア市場でのシェア拡大が期待されており、台湾を基盤とした成長戦略が本格化する姿勢が伺えます。
会社概要
- - 商号: 株式会社栄電子
- - 証券コード: 7567(東証スタンダード)
- - 本社所在地: 東京都千代田区外神田2-9-10
- - 設立: 1971年4月
- - 資本金: 5億円
- - 代表取締役社長: 津田百子
- - 事業内容: 電子部品総合商社
この新たな挑戦により、株式会社栄電子がアジア市場でどれほどの成長を遂げるのか、今後の展開が楽しみです。