東京建物、タイで初物流施設開発事業に参入!SC社と2プロジェクト推進
東京建物株式会社は、タイに現地法人「東京建物タイランド」を設立し、同社を通じてタイで新たに物流施設開発事業に参画することを発表しました。
東京建物タイランドは、タイの大手不動産デベロッパーである「SC Asset Corporation Public Company Limited」(以下「SC社」)の子会社である「SCX Corporation Company Limited」(以下「SCX社」)と共同で、2つの物流施設開発プロジェクトを推進します。
プロジェクトは、(仮称)メトロキャットプロジェクトと(仮称)レムチャバンプロジェクトで、それぞれバンコク近郊とレムチャバン港近くに位置しています。
タイ進出の背景
東京建物は、成長著しい東南アジアにおける事業機会獲得を目指し、2014年にシンガポールに「Tokyo Tatemono Asia Pte. Ltd. 」を設立しました。2018年以降はタイで分譲マンション開発事業とオフィス開発事業を展開してきましたが、今回新たに物流施設開発事業に参入することで、タイ市場における事業基盤を強化していきます。
タイは、ASEAN諸国においてインドネシアに次ぐGDP規模を誇り、安定的な経済成長が期待されています。交通インフラの発展や観光業の回復に加え、EC市場の拡大や製造業の集積により、物流需要が旺盛です。
2つのプロジェクトの詳細
1. (仮称)メトロキャットプロジェクト
本プロジェクトは、スワンナプーム国際空港に近接し、バンコク中心部へのアクセスが良好なバンナートラッド通りに位置しています。ECや生活消費財などの保管倉庫や配送センターとしてのニーズが高いエリアです。
所在地: タイ王国サムットプラカーン県(バンコク中心部より約30km)
敷地面積: 約147,073㎡
延床面積: 5棟合計約78,252㎡
構造・規模: 鉄骨造平屋建て
建物用途: 倉庫 (全5棟、計15区画)
竣工時期 (予定): 第1期(A・B棟)開業 2025年1月、第2期(C棟)開業 2025年4月、第3期(D棟)開業 2025年12月、第4期(E棟)開業 2026年2月
2. (仮称)レムチャバンプロジェクト
本プロジェクトは、タイ最大の国際貿易港であるレムチャバン港近くに位置し、タイ政府が力を入れて推し進めている経済特区・東部経済回廊(EEC)内に位置しています。EEC内では、政府のEV産業振興政策により、自動車関連工場が進出しており、物流施設の需要が拡大しています。
所在地: タイ王国チョンブリ県(国際貿易港レムチャバン港より10km)
敷地面積: 約81,329㎡
延床面積: 3棟合計約46,602㎡
構造・規模: 鉄骨造平屋建て
建物用途: 倉庫 (全3棟、計10区画)
竣工時期 (予定): 第1期(A棟)開業 2025年2月、第2期(B棟)開業 2025年5月、第3期(C棟)開業 2026年1月
共同事業者について
本事業の共同事業者であるSCX社は、SC社のグループ企業で、東京建物はこれまでSC社とタイで分譲マンション開発事業を共同で推進してきました。今後も継続的に新規プロジェクトの共同での推進について協議していくことで合意しています。
東京建物のタイ進出
東京建物は、今回の物流施設開発事業参入に加え、タイで分譲マンション開発事業とオフィス開発事業も積極的に展開しています。今後もタイ市場における事業機会を捉え、事業規模を拡大していく予定です。