i-PRO、AI倫理委員会の設立とAIガバナンス体制の構築
i-PROグループ(東京都港区)は、AI技術の責任ある開発と利用を実現するために、AIガバナンス体制の強化を進めています。その一環として、2023年6月に「i-PRO AI倫理委員会」を設立し、2023年12月には「i-PRO AI倫理原則」を発表しました。これにより、AI開発現場における倫理チェックプロセスが確立されます。さらに、2024年10月からは従業員向けのAI倫理教育を行う予定です。
AIガバナンス体制の意義
i-PROは、AIが持つ潜在的な影響を深く認識し、業界のリーダーとしての役割を果たすことを目指しています。特にセキュリティ、パブリックセーフティ、医療分野において、エッジAI技術を駆使したセンシングソリューションを提供しており、これらの分野における技術革新とともに、倫理的な責任も果たしていく必要があります。
AI倫理委員会の役割
「i-PRO AI倫理委員会」は以下のような役割を担います:
- - AI倫理に関するガイドラインの策定及び維持
- - AI倫理チェックプロセスの運用
- - AIに関するリスクの特定と対策の提言
- - 社内教育の計画策定と実施
委員会はこれらの活動を通じて、AIの開発と利用における倫理的課題を議論し、適切な対策を講じることが求められます。このプロセスを通じて、業界内での責任あるAIの活用を促進し、自社の技術が社会に与える影響を常に考慮する姿勢を強調します。
国際的な取り組みの枠組み
AIの利用が急増する中、国際的な規範や政策にも遅れずついていく必要があります。2023年12月には、AIマネジメントシステムに関する国際規格「ISO/IEC 42001」が導入され、本年5月には「欧州AI規制法(EU AI Act)」が成立しました。これに伴い、i-PROはこれらの規範に遵守し、責任あるAIの研究と開発を進めることで、社会貢献を図っています。
i-PROのビジョン
i-PROのビジョンは、「常に新しい価値を創造し続け、社会の安心と安全に貢献すること」です。このため、AIの倫理的な利用を支える文化を育て、業界全体を先導する企業としての立場を確立することを目指します。さまざまなパートナーや顧客と共に、このビジョンの実現に向けて取り組んでいきます。
結論
AI技術は急速に進化しており、その利用には倫理的な配慮が欠かせません。i-PROは、AI倫理ガバナンスの強化を通じて、技術の進展を社会に役立てることを約束し、先進的なアプローチを進めていきます。今後、担当者による教育やガイドラインがどのように具体化されていくか、注目が集まります。
詳しい情報はi-PROのコーポレートサイト内『Responsible AI』をご確認ください。