TOYOが新たなSAP製造プラントの増設を発表
東洋エンジニアリング株式会社(以下、TOYO)は、インドネシアの子会社PT Inti Karya Persada Tehnik(以下、IKPT)を通じて、日本触媒株式会社のインドネシア子会社であるPT. NIPPON SHOKUBAI INDONESIA(以下、NSI)から高吸水性樹脂(SAP)製造設備プラントの増設プロジェクトを受注しました。このプラントはジャワ島西部のチレゴンに新設され、2027年に完工予定です。
プロジェクト詳細とTOYOの役割
TOYOは、このプロジェクトにおいて設計、調達業務、建設工事の全てを一括して受注しています。これにより、現存する90,000トン/年の生産能力に加えて、さらに50,000トン/年の能力を加え、合計で年間140,000トンの生産が可能となります。
TOYOは、2003年に中国での高吸水性樹脂製造設備プラントの建設を開始以来、アジアやヨーロッパ、米国においても多数の実績を積んできています。日本国内においても、2011年にはNSI向けのアクリル酸およびSAP製造設備プラントを完成させたほか、2018年にはアクリル酸製造設備プラントの建設を手掛けました。これらのプロジェクトの成功は、今回はNSIとの信頼関係が深まったことに寄与しています。
東南アジア市場への貢献
TOYOは、EPC(エンジニアリング、調達、建設)ビジネスで培ったノウハウを活かし、日本触媒の事業発展を支援するとともに、東南アジア市場における成長に貢献していく考えです。今回はその一環として、インドネシアの成長市場向けに高吸水性樹脂を強化するプロジェクトが進められます。
受注の背景と期待
本プロジェクトの受注に際しては、長年にわたる日本触媒との協力関係が大きな要因となりました。更に、IKPTが持つインドネシアにおける強力なプロジェクト遂行能力が評価されたことにより、受注が実現したのです。TOYOは、今後もインドネシアでの関連案件を積極的に推進し、地域経済の発展に寄与できるよう努めていくでしょう。
まとめ
このプラント増設プロジェクトは、TOYOにとって新しい挑戦であると同時に、インドネシアにおける日本触媒との協力関係をさらに強化する重要な契機です。両社の連携による効率的なプロジェクト運営が期待されており、2027年の完工を目指して着実に工事が進むことが望まれます。