株式会社ゲオホールディングス、社名をセカンドリテイリングに変更へ
株式会社ゲオホールディングス(愛知県名古屋市、中区)は、2026年10月1日より社名を「株式会社セカンドリテイリング」に変更します。この社名変更は、6月26日に予定される株主総会での定款変更の承認を条件としています。新社名は英字表記で「2nd RETAILING Co., Ltd.」となります。
社名変更の背景
この変更は、ゲオホールディングスがリユース事業を事業の中核に据えるための続行の一環として実施されます。会社は1986年に設立され、創業者・遠藤結城が愛知県豊田市にビデオレンタル店を開業したことからスタートします。当時、ビデオレンタルの価格は1本1日1,000円という業界慣習がありましたが、同社はその常識に挑戦し、全国へ展開を進めてきました。
リユースのビジネスモデルに転換することで、昔の価値ある製品を再流通させることを通じて人々の生活の質を向上させることを目指してきました。新社名の「セカンドリテイリング」は、中古品を指す「second-hand」からインスパイアされたもので、同社は今後リユース分野でグローバルな存在になる決意を新たにしています。
今後の事業戦略
ゲオグループは2035年度までに連結売上高1兆円、5,000店舗の実現を目指しています。このビジョンの中で、リユースを最重要事業として確認し、そのシェアをさらに高めていく計画を立てています。具体的には、国内外での「セカンドストリート」の出店拡大を進め、ゲオにおけるリユース比率も増加させていく予定です。これは、モバイル通信機器や情報家電、ゲーム関連を中心に展開されるでしょう。
また、海外進出にも積極的に取り組み、2035年度までに1000店舗の出店を目指しています。リユースのグローバルリーダーを目標に掲げ、特にデジタルコンテンツやオフプライスストアなどの二次流通分野の拡大にも力を入れる予定です。
ロゴデザインとその意味
社名変更に伴い新たに制定されるロゴデザインには、普遍的でグローバルに共通する要素が求められています。安定感を重視しつつ、シンプルで堂々とした印象を与えるように設計されています。ロゴの「E」は、ゲオのロゴから引き継がれたものであり、創業以来続く挑戦的な精神を表現しています。
タグラインとしては「モノを よろこびを 循環させる」が選ばれ、事業を通じて価値あるものと人々の幸福を循環させることが同社の存在意義であることを強調しています。この新たなブランディングを通じて、株式会社セカンドリテイリングがどのような未来を切り拓いていくのか、今後の展開が非常に楽しみです。
結論
ゲオホールディングスが将来を見据えた社名変更を行うことは、リユース事業を強化し、企業価値の向上を図るための重要な一歩です。社名変更を通じて、同社がどのように成長し、グローバルに展開していくのか注目です。