金沢工業大学の教授が革新に挑む
金沢工業大学は、研究と技術革新を通じて地域社会に貢献しています。このたび、同大学の福井勝宏教授(電子情報システム工学科)と小島正己教授(生命・応用バイオ学科)が、石川県産業創出支援機構(ISICO)が推進する「令和8年度ISICOスタートアップ創出支援事業」に採択されました。
この支援事業は、大学の研究成果を活かし、成長が期待されるスタートアップを後押しするもので、特に「F/S支援枠」において、福井教授は注目のプロジェクトに挑戦します。
福井教授の挑戦:デュアル水中音響装置による在来魚保護
福井教授が推進するのは、「世界初のデュアル水中音響装置による在来魚保護と効率漁獲事業」です。近年、北陸地方の河川では、アユやマスの漁獲が大幅に減少しています。これは、ブラックバスやブルーギルといった外来魚の影響によるものです。
従来の駆除方法では、在来魚にも害を及ぼしてしまうことが多く、漁業者の人手不足も相まって、持続的な解決策が求められています。福井教授はAI技術を駆使し、音によって外来魚を追い払い、在来魚を救う革新的な装置の開発に成功しました。この装置は、魚種を瞬時に識別し、魚が嫌う音や誘引する音を切り替えながら機能します。これにより、漁業の効率化と生態系保護が期待されます。
小島教授の挑戦:認知症予防に向けた治療技術
小島教授は、「認知症予防に向けた新規治療技術の研究開発」に取り組みます。世界的に認知症患者が増加する中、これは緊急の課題です。認知症は、患者の生活の質を低下させるだけでなく、その家族や社会全体に深刻な影響を及ぼします。
小島教授は、長年の神経科学研究を基にし、認知症の予防や治療につながる新しい技術を開発することを目指しています。単なる理論研究にとどまらず、実際の医療現場での応用を目指し、技術の実現可能性を評価しながら進めていきます。
経済成長と協力
この2つの研究は、単に学問の枠を越え、地域社会や経済の発展につながることが期待されています。ISICOの支援を受け、福井教授と小島教授は、それぞれの領域において目覚ましい成果を上げ、石川県及びその周辺地域への貢献を目指しています。両教授の挑戦から、今後の社会に向けた新たな解決策が生まれることに期待が寄せられています。
金沢工業大学は、技術革新を通じて地域を支え、未来を切り開く存在として、更なる成長を目指しています。