積水ハウス、LGBTQ+への配慮で業界をリード
積水ハウス株式会社は、性的マイノリティ(LGBTQ+)への配慮において、高い評価を獲得しました。一般社団法人work with Prideが発表した「PRIDE指標2024」で、最高ランクであるゴールドを7年連続で受賞。さらに、セクターを超えた連携を推進する企業を表彰する「レインボー認定」を3年連続で取得するという快挙を成し遂げました。この3年連続の受賞は、住宅業界において初の快挙となります。
「レインボー認定」獲得の背景
「レインボー認定」は、LGBTQ+の人々が働きやすい環境づくりに積極的に取り組む企業・団体を表彰するものです。単独での取り組みだけでなく、国や自治体、NPOなどとの連携を重視している点が特徴です。積水ハウスの取り組みが評価されたのは、岐阜県郡上市にある「フェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜郡上」で、特定非営利活動法人ASTAと共同で実施したLGBTQ研修です。この研修では、基礎知識の習得に加え、当事者の体験談を交えた内容で、従業員の意識向上と、LGBTQ+の方々へのより丁寧な対応を促すための研修となりました。
多岐にわたるLGBTQ+への取り組み
積水ハウスのLGBTQ+への取り組みは多岐に渡ります。2024年に行った取り組みとしては、前述のASTAとの共同研修に加え、国際LGBTQ+旅行協会(IGLTA)が開催する「IGLTA世界総会2024」へのオフィシャルスポンサー参加があります。同総会では、関西最大級規模の「レインボーフェスタ!2024」に出展し、積極的な情報発信を行いました。
これらの取り組み以外にも、積水ハウスグループでは、2014年から人権研修を継続的に実施し、2019年には同性パートナー人事登録制度を開始するなど、長年にわたってLGBTQ+への配慮を推進しています。さらに、アライ(LGBTQ+を支援する人)向けのステッカー配布、LGBTQに関する相談窓口の設置、様々なキャンペーンへの賛同など、多角的な支援体制を構築しています。2023年には、アライのネットワーク「S-Allyサークル」を設立し、社内での共感と理解を深める活動を展開しています。
幸せな「わが家」づくりへの貢献
積水ハウスグループは、「わが家」を世界一幸せな場所にするというビジョンを掲げ、ダイバーシティ&インクルージョンの推進に力を入れています。従業員の幸せを起点に、お客様や社会全体の幸せへと繋げることを目指し、多様な働き方や生き方を支える取り組みを今後も継続していくとしています。LGBTQ+への配慮は、その取り組みの一環であり、社会貢献という観点からも重要な活動と言えるでしょう。
積水ハウスの積極的な取り組みは、企業の社会的責任を果たすだけでなく、住宅業界全体に好影響を与え、より多様性を受け入れる社会の形成に貢献すると期待されます。