防災ゼリーLIFE STOCK
2019-09-02 10:00:42

東日本大震災から生まれた備蓄食「LIFE STOCK」の魅力と未来

東日本大震災と備蓄食の重要性



2011年の東日本大震災以降、私たちは災害時の食料不足に対する新たな視点を持つようになりました。特に被災後の状況を振り返ると、生活基盤が崩れる中で「水を必要としない食事」が実に重要だと気付かされました。このような背景から、株式会社ワンテーブルは、全く新しいアプローチで防災ゼリー「LIFE STOCK」を開発しました。

災害時の食糧問題を解決する「LIFE STOCK」



「LIFE STOCK」は、水・電気・ガスが全くない状況でも食べられることを強みとしています。通常の備蓄食は水を必要としますが、震災直後の環境では、水分が極めて貴重です。この観点から、本プロジェクトでは水なしで栄養を摂取できるゼリーが開発されました。

健康への配慮とおいしさ



最近の研究では、炭水化物主体の食事が「震災太り」を引き起こすことが分かっています。「LIFE STOCK」では、栄養バランスが考慮されており、食事の健康面にも配慮されています。また、地元の美味しい食材を取り入れたフレーバー展開が予定されており、選択肢が広がることにも期待が寄せられています。

避難所での食糧問題の実態



避難所での生活は、震災後数日から数週間にわたり続くことがあります。避難所では、初期には飲み水がないため、カップラーメンやスープといった水を必要とする食料が出せない事も多いのです。結果的に、乾パンや炭水化物中心の食事が主流となり、栄養が偏る問題が生じます。これに対し、「LIFE STOCK」は手軽に栄養を摂取可能な選択肢となります。

5年半の長期保存と新技術



「LIFE STOCK」の特筆すべき点は、長期保存ができるところです。特殊な充填技術「TOKINAX」を使用し、アルミを含む多層構造のパッケージで、常温で5年半の賞味期限を実現しました。従来のゼリーでは難しかったこの長期保存は、備蓄品として大きな利点となります。また、コンパクトなサイズで省スペースでの保管が可能です。

未来の楽しみ: 宇宙食としての可能性



「LIFE STOCK」は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と提携し、宇宙食としての実用性も視野に入れています。このプロジェクトでは、災害時と宇宙で共通する食の問題にアプローチし、新しい道を切り拓こうとしています。今後、被災時に不足しがちな栄養素を考慮したレシピの開発も期待されています。

終わりに



東日本大震災の経験を基に開発される「LIFE STOCK」は、単に備蓄食という枠を超え、地域の食文化を生かした防災食として進化しています。被災者のニーズを満たしつつ、どうしたら人々を支えられるのか、その姿勢に今後も注目が集まります。

会社情報

会社名
株式会社ワンテーブル
住所
宮城県名取市杜せきのした5-31-11
電話番号
022-226-7388

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