量子コンピューター開発へ2億円投資
2022-08-29 11:00:02
早稲田大学発ベンチャー、日本初の量子コンピューター開発へ2億円投資!
早稲田大学発ベンチャー、日本初の量子コンピューター開発に2億円投資!
早稲田大学発のスタートアップ企業、株式会社Nanofiber Quantum Technologies(NanoQT社)が、日本初のゲート式量子コンピューター・ハードウェア開発を目指し、早稲田大学ベンチャーズ(WUV)から2億円の創業投資を獲得しました。
NanoQT社は、早稲田大学理工学術院の青木隆朗教授が発明したナノファイバーQED(量子電気力学)共振器を基盤技術としています。青木教授の技術は、従来の量子コンピューターで課題であった量子ビット数の限界を克服する可能性を秘めており、世界中の研究者から注目を集めています。
世界で注目されるナノファイバーQED方式
従来の量子コンピューターでは、量子ビット数を増やすことが困難で、大規模な計算の実行に限界がありました。しかし、青木教授のナノファイバーQED方式は、単一のユニットで1万ビット程度の量子ビットを実現することが可能で、さらに多数のユニットをネットワーク化することで、圧倒的な大規模化が期待されています。
トップ研究者による世界水準の共同創業チーム
NanoQT社は、青木教授に加え、マサチューセッツ工科大学で量子物理分野の博士号を取得した廣瀬雅氏、コロラド大学ボルダー校JILAで量子光学研究に従事した碁盤晃久氏など、世界トップレベルの研究者で構成された共同創業チームを擁しています。共同創業者3名は、いずれも英科学誌ネイチャーに筆頭著者として論文を発表しており、量子科学分野のトップ研究者として高い評価を受けています。
日本発の革新的な量子コンピューター開発へ
WUVは、NanoQT社への投資を通じて、青木教授のブレークスルー・サイエンスと世界トップレベルの共同創業チームを支援することで、日本発のグローバル・インパクトを実現することを目指しています。WUVは、NanoQT社が既存の超伝導方式やイオントラップ方式を凌ぐ、日本発の新方式の量子コンピューターを実現すると確信しています。
量子コンピューターは、今後様々な分野で活用が期待されています
量子コンピューターは、従来のコンピューターでは不可能な計算を可能にするため、医療、金融、材料科学、創薬など、様々な分野で革新的な技術革新をもたらすことが期待されています。NanoQT社の量子コンピューター開発は、日本が量子科学分野において世界をリードする上で重要な役割を果たすものとして期待されています。
会社情報
- 会社名
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早稲田大学ベンチャーズ株式会社
- 住所
- 東京都新宿区西早稲田1-21-1早稲田大学西早稲田ビル2階201
- 電話番号
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