パラリンピック360°
2018-04-06 18:03:00
パラリンピックに向けた新たな試み!車椅子視点の360°ストリートビュー
車椅子ユーザーのためのストリートビュー「120sv」の登場
2018年4月16日、一般社団法人VR革新機構から発売される「120sv」は、車椅子の視点から撮影されたストリートビューを提供します。これは、特にパラリンピックを控えた今、選手や観覧者にとって非常に有意義なサービスです。VR革新機構の代表理事である横松繁氏によると、このプロジェクトは車椅子ユーザーが移動する際の不便を解消するために生まれました。高齢者や障がい者が安全に快適に移動できるよう、事前に情報を提供することが目的です。
120svの特徴
「120sv」の特徴はいくつかありますが、特に注目すべきポイントは以下の3つです。
1. 多様な視線での撮影:110~120センチの車椅子視線と140~150センチの介助者視線で撮影を行い、昼夜を問わず様々な天候条件下での画像を提供します。
2. 簡単な撮影:誰でも手に入る360°カメラ「Ricoh Theta」を使用し、スマートフォンやタブレットでも撮影可能です。大画面モニターを利用した閲覧やライブ配信もサポートされています。
3. パラリンピックのための実用性:「120sv」は、パラリンピックの選手や関係者、および観客のために、イベント前に必要な情報を提供し、当日の記録撮影にも活用されます。
背景と目的
車椅子を使用している人々や高齢者が直面する課題を解決するために、「120sv」は開発されました。移動に際しての困難さが、旅行や日常生活において介助者に多くの気を使わせることが多いのですが、このサービスを活用することで、目的地や経路を事前に確認できるようになります。これにより、仕事・旅行・趣味・食事などさまざまなシーンで、より自由に行動できる環境が整います。さらには、バーチャル避難訓練にも活用可能で、災害時の対策にも寄与することが期待されています。
利用シーンと使い方
「120sv」の利用シーンは多岐にわたります。目的地までの経路を事前にストリートビューに登録し、特にバリアフリー環境が求められる観光地や建物の見学順路を把握することができます。長距離移動はもとより、冠婚葬祭や観光、スポーツ観戦、さらには避難経路の確認にも役立つでしょう。
おわりに
この「120sv」は、ただのサービスではなく、VR革新機構が目指す新しい社会の形を反映したものです。特に障がい者の移動をサポートするNPOやパラリンピックに関連する団体との連携が推進されており、全国規模での普及を目指しています。安全で安心な移動を可能にする「120sv」は、今後のさらなる発展に期待が寄せられています。私たちの日常がより豊かになるための、一歩を踏み出したと言えるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人VR革新機構
- 住所
- 東京都千代田区二番町9-3THE BASE麹町
- 電話番号
-
03-6403-5322