花王科学賞決定
2025-05-14 11:19:51

2024年度花王科学賞受賞者が決定、贈呈式と講演会を開催

2024年度の花王科学賞受賞者が決定



公益財団法人花王芸術・科学財団は、この度2024年度の花王科学賞受賞者を発表しました。受賞者に選定されたのは、山内 悠輔氏(名古屋大学)と増田 隆博氏(九州大学)です。それぞれの研究テーマは、科学の進展に新たな光を当てるものであり、今後の活躍が大いに期待されます。

受賞式は2025年5月30日、花王株式会社のすみだ事業場内にて開催され、受賞者には賞状、副賞300万円、そして記念品として腕時計が贈呈されます。これまでの受賞の累計は52件に達し、総額約8,450万円に相当します。

受賞者のプロフィールと研究テーマ



山内 悠輔氏(化学・物理学分野)


静岡県出身の山内氏は、名古屋大学大学院工学研究科の卓越教授として活躍しています。彼の受賞研究テーマは『電気化学的ミセル集積法による導電性メソ多孔体の創製』です。この研究は、新たな材料開発に寄与することが期待されており、エネルギー関連技術やセンサーへの応用も視野に入れています。

増田 隆博氏(医学・生物学分野)


山口県出身の増田氏は、九州大学生体防御医学研究所の教授であり、脳科学の領域での活動が顕著です。彼の研究テーマは『脳境界を標的とした統合的解析による脳形成メカニズムおよび細胞特性の理解』であり、神経発達や疾患メカニズムの解明に向けた重要な研究です。

花王科学賞の意義



花王科学賞は、独創的な研究業績を上げた45歳以下の優秀な若手研究者を対象にし、各大学からの推薦を通じて選考されています。1998年に設立されて以来、受賞者たちは各々の分野で活躍を続けており、研究者たちにとっての重要な栄誉となっています。この賞を受賞した研究者は、次世代の科学を牽引するリーダーとなることが期待されます。

贈呈式および記念講演会の詳細



贈呈式及び受賞記念講演会は、2025年5月30日(金)午前10時から12時10分までの予定です。場所は東京都墨田区にある花王株式会社すみだ事業場内セミナーハウスで行われます。また、同日の午後には、2024年度助成研究の発表・交流会も予定されています。このように、花王科学賞はただの賞ではなく、研究者たちの成果を広く一般に知らせる場ともなっています。

財団の背景



公益財団法人花王芸術・科学財団は1990年に設立され、芸術と科学技術の両分野で支援を行ってきました。2010年には公益法人制度改革による公益認定を受け、現在では女性研究者への支援や奨学金提供など、多様なプロジェクトを展開しています。理事長は長谷部佳宏氏が務めており、花王株式会社の代表取締役としても知られています。

このような活動を通じて、花王芸術・科学財団は日本の科学研究や芸術文化の発展に寄与する機関としてその役割を強化しています。今後も本財団から多くの優秀な研究者が輩出されることを期待しています。


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会社情報

会社名
花王株式会社
住所
東京都中央区日本橋茅場町1-14-10
電話番号

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