明治記念館本館の魅力
2020-03-18 10:00:23
明治記念館本館が東京都指定有形文化財に!歴史と景観を兼ね備えた迎賓館
明治記念館本館が東京都指定有形文化財に
2020年3月、東京都から江戸時代から続く文化財として、明治神宮内にある「明治記念館本館」が東京都指定有形文化財に認定されました。この建物は、100年以上の歴史を誇り、もともとは明治時代に建設された日本初の迎賓館です。建物は令和2年に東京都指定有形文化財(建造物)として、その価値を再評価されました。
歴史的背景と重要性
明治記念館本館の歴史は、明治14年(1881年)に始まります。この時、明治天皇と昭憲皇太后が住居としていた赤坂の仮皇居に、洋式の接待施設として「御会食所」が建設されました。これは、明治宮殿が完成するまでの間、宮中外交の主要な舞台となりました。特に、1888年には大日本帝国憲法草案の審議がここで行われ、更には多くの重要な外交行事がこの場所で実施されました。
その後、伊藤博文に下賜され「恩賜館」とも呼ばれ、大正7年(1918年)には伊藤家から明治神宮に奉納され、現在の地に移築されたのです。このように、明治記念館本館は日本の近代史において重要な役割を果たしてきました。
建物と庭園の特徴
明治記念館本館は、美しい庭園に囲まれた重厚な木造平屋建の建物です。伝統的な瓦屋根と漆喰の外観、内部には金鶏が描かれた壁や黒漆塗りのマントルピースなど、明治モダンのデザインが色濃く残されています。特に、ダイニングホールは宮廷外交の舞台として機能した重要な空間で、豪華さと歴史を感じることができる場所です。
また、充実した庭園は四季折々の花や緑が楽しめ、訪れる人々に安らぎをもたらします。平日には、ラウンジ「kinkei」が営業しており、明治記念館オリジナルスイーツなども楽しめるため、多くの人々が訪れています。
現代の利用方法
現在、明治記念館本館は国内外の多くの企業イベントや結婚式場として利用されています。近代的な施設として、さまざまな用途に応じて最適化されており、その歴史を感じることができる場でもあります。また、館内には明治記念館の歴史を紹介する展示物も展示されており、訪れる人々に深い知識と体験を提供しています。
まとめ
明治記念館本館が東京都指定有形文化財に指定されたことは、この建物が持つ歴史的価値を再認識する良い機会です。明治時代の面影を色濃く残しつつ、現代のニーズにも応える施設として、今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。ぜひ、一度その足を運んでみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
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明治記念館
- 住所
- 東京都港区元赤坂2-2-23
- 電話番号
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03-3746-7705