ビットコインマイニング業者向け新電力サービスの共同検討
東京都港区に本社を置く株式会社リミックスポイントと株式会社ゼロフィールドが、暗号資産マイニング事業者を対象とした新しい電力サービスの開発に向けて共同検討を始めました。この取り組みは、日本では初めての試みとなるビットコインマイニングに特化した電力サービスです。
取り組みの背景
ビットコインマイニングは、大量の電力を消費するプロセスですが、国内で電力小売を行いながらビットコインに注力する企業はほとんど存在しません。リミックスポイントは、単なる暗号資産の保有に留まらず、電力の観点からもビットコインのエコシステム全体に寄与することを目指しています。この一環として、マイニング事業者の競争力向上と再生可能エネルギーの活用モデルの構築を目指しています。
検討内容
共同検討の内容は以下の3つの方向性に基づいて進められます。
1.
電力コストの最適化
マイニングにおける電気代は利益と直接結びついているため、電力市場価格に応じた料金の変動や需要が逼迫した際には使用を抑えるデマンドレスポンスによる割引制度を導入し、コスト削減を図ります。
2.
再生可能エネルギーの活用
再生可能エネルギーから生じる余剰電力をマイニングに利用することで、環境への負担を軽減するクリーンマイニングの実現を目指します。この取り組みはマイナーにとっても、持続可能な事業運営を支える新しい手段となります。
3.
事業継続のためのサポート
ビットコインの価格やハッシュレートの変動はマイナーの利益に大きな影響を与えます。リミックスポイントは市場に応じて電力単価を柔軟に調整し、ビジネスが厳しい状況でも続けられるよう支援します。
2026年を目指した展望
両社は、2026年初頭のサービス開始を目指して、電力料金プランの設計や事業の収益性検証、電力需給の制御システムに関する技術検討を進める予定です。この取り組みを通じて、マイニング事業者と電力供給者との新しい関係を確立し、エネルギーと暗号資産が相互に支え合う持続可能なインフラを作り出すことを目指します。
ゼロフィールドについて
株式会社ゼロフィールドは、暗号資産マイニングやAI・データセンター運営を手掛けています。企業の核として、最新の技術を駆使し、持続可能なエネルギーの利用を促進しています。
リミックスポイントのビジョン
リミックスポイントは、ビットコインを基軸にした未来型トレジャリー企業としての姿勢を強化しています。2024年11月からは金融投資事業に本格的に乗り出し、持続可能かつ分散されたビットコインエコシステムの構築を目指しています。今後のリミックスポイントの進展にもご期待ください。