鹿児島のGOTOKUが国際観光賞「Skift IDEA Awards」を受賞！

鹿児島のGOTOKUが国際的観光賞を受賞

2025年8月12日、鹿児島を拠点とする合同会社GOTOKUが、ニューヨークで行われた「Skift IDEA Awards 2025」においてTOURISM INDUSTRY INNOVATORS部門で受賞した。この賞は、観光業界に革新をもたらすプロジェクトを評価するもので、今年は420件の応募の中から厳選された247件が最終選考に進み、一握りのプロジェクトが受賞の栄誉を手にした。

GOTOKUの革新的アプローチ

GOTOKUの受賞の理由は、同社が手掛けた「Kagoshima Unearthed」というプロジェクトにある。このプロジェクトは、鹿児島の豊かな食文化や伝統に基づき、未発見の魅力を世界のラグジュアリー市場に向けて商品化することを目指している。観光客に提供される体験は、単なるツアーではなく、地域の農業や漁業と連携した高付加価値のモデル文化観光となっている。

本プロジェクトでは、地域住民との密な協力の下、地元の食材や文化を最大限に生かした独自のプログラムを展開している。これにより、経済的利益を地域に還元し、持続可能な観光を実現。また、栄養豊かな食材や伝統料理を用いたラグジュアリーな食体験を提供し、参加者に地域の文化を深く体験してもらうことができる。

食と文化のガストロノミーツアー

「Kagoshima Unearthed」プロジェクトの一環として、地域シェフによる鹿児島産食材を活用した料理が開発され、特別なダイニングプランが形成されている。例えば、鹿児島の荒々しさと繊細さを融合させた料理は、地域の農産物や漁獲物を反映したもの。訪れる人々は、懐かしい郷土料理とモダンな料理を同時に楽しむことができる。

さらに、特別に設けられたプライベートな空間でのダイニング体験を行うことにより、持続可能な観光の新しい形を提供。また、鹿児島の名物である芋焼酎とのペアリング体験も用意されており、日本の食文化をより一層深めることができる。

地方創生と観光の融合

GOTOKUの取り組みは、ただの観光を超えて、地域の文化を守りながら革新的なストーリーテリングが行われている。国際舞台での発信を行い、例えばカンヌで開催された国際ラグジュアリー旅行商談会においても鹿児島の食文化を紹介している。このように、GOTOKUは地方から世界への観光戦略を展開しており、一つのモデルケースとして注目を集めている。

受賞の意義と今後の展望

今回はIMPACTの高い観光プロジェクトとして評価されたGOTOKUだが、その背景には文化や人、食が緊密に結びついた地域特有の魅力がある。高付加価値を追求する旅が求められる現代において、GOTOKUは鹿児島を「訪れるべき美食の地」として世界に発信している。この受賞は、今後の地方創生に衝撃を与え、多くの地域でのモデルとなることが期待される。

GOTOKUは今後も、文化と観光を繋ぎ、新しい体験を提供し続け、もって日本全体の観光業の発展に寄与していくことだろう。