ABB、JH2Aへの参画で水素社会構築を加速
ABBは、2024年11月25日より「水素バリューチェーン推進協議会」(JH2A)に参加することを発表しました。この協議会は水素エネルギー分野での国際的な連携を促進し、持続可能な水素サプライチェーンの構築を目指しています。ABBの参画は、同社が掲げる「持続可能なビジネスの実現」に向けた重要なステップとなります。
JH2Aの目的とは?
JH2Aは、産業界のさまざまな企業が連携し、オープンな形で水素社会の実現を目指すことを目的としています。ABBは、その目的に賛同し、サプライチェーン全体を見渡しながら、業界間の協力を強化することに注力していくとしています。「社会実装プロジェクト」を通じて、早期に水素社会を構築するための取り組みが強調されています。
ABBの持続可能性への取り組み
ABBは常に持続可能なビジネスアプローチを採用しており、その中核にはサステナビリティが位置しています。彼らの「Purpose」は、全てのステークホルダーに対して価値を生み出すことです。この信念の下、グリーン水素バリューチェーンの構築を支えるソリューションの開発に注力し、エネルギーのクリーン化、その過程での産業界の移行を後押ししています。
国内市場向けのセミナー開催
今年の10月、ABBはスイス大使館との協力により、「グリーン水素製造における電源システムの最適化と挑戦」をテーマにした水素セミナーを開催しました。ここでは、国内市場におけるABBの水素ビジネスや製品ソリューションを提案し、さらには水素市場の最新動向についても紹介されました。
幅広いポートフォリオで低炭素社会へ
ABBは、低炭素な未来に向けた新たなグリーン水素エコシステムの実現を目指しています。そのために、同社は水素バリューチェーン全体を対象とした包括的なソリューションとグローバルなサービスネットワークを提供します。これにより、参画事業者と協力しながら持続可能な社会の実現に向けた道筋を築いていく考えです。
ABBモーションの役割
ABBモーション部門は、モータとドライブの分野でグローバルリーダーとしての地位を確立しています。顧客や産業界、社会全体においてエネルギー効率、脱炭素化、循環型ソリューションに貢献するため、革新的な技術開発が進められています。デジタル技術を活用し、さまざまな用途において性能、安全性、信頼性を向上させる支援を行っています。
まとめ
ABBの水素バリューチェーン推進協議会への参画は、持続可能な未来を実現するための新たな取り組みの一環です。水素エネルギーの発展を進めるため、ABBは幅広いポートフォリオとグローバルなネットワークを活かし、業界全体と協力しながら低炭素社会の実現に向けた挑戦を続けます。今後の活動に期待が寄せられるでしょう。