ファンコミュニティ参加者の声を探る!マーケティング活用の新たな指標
株式会社ネオマーケティングは、2024年9月30日から10月2日の間に、全国の20歳以上の男女937名を対象に「ファンコミュニティ」に関するインターネットリサーチを実施しました。この調査の背景には、UGCやSNSマーケティングが注目される中、企業のファンコミュニティ構築が重要視されているという現状があります。顧客のロイヤルティを高めたり、ブランドの差別化を図ったりするために、ファンコミュニティは大きな役割を果たします。しかし、運用方法が難しいという課題も伴います。
調査概要
調査の方法としては、ネオマーケティングが運営するWEBアンケートシステムを利用し、20歳以上の男女でファンコミュニティに参加したことのある937名からの回答を得ました。この調査結果は、コミュニティ活動に関心を持つマーケティング担当者にとって、貴重なインサイトを与えるものです。
参加理由の分析
調査の結果、ファンコミュニティに参加した理由として最も多かったのは「限定イベントやキャンペーンに参加したいから」という回答で、全体の40.8%を占めることが明らかになりました。年代別に見ると、特に20代は、ブランドの価値観やビジョンに共感し、さらには製品開発に関わりたいという意欲も見せています。このことから、ブランドエンゲージメントがコミュニティ参加動機になっていることが理解できます。
一方、30代や40代は他のファンとの交流を求めてコミュニティに参加する傾向が強く、レクリエーション的な理由が重視されています。このように、年代によって参加動機が異なることが示されています。
参加後の満足度
参加者がファンコミュニティの活動を通じて感じた良い点としては、限定イベントへの参加と同時に「他のファンの意見を知ることができた」「企業に関する知識が深まった」といった自己成長的な満足感も得たことが挙げられます。特に、ファン同士の交流を通じて新たな視点を得たり、独自の見解を持ったりすることが参加後のメリットとして評価されています。
調査では、参加者の85.3%が「満足している」と回答し、その理由としてコミュニティ活動が充実していることが挙げられています。また、78.8%は他者にもファンコミュニティを推奨したいと考えており、特に20代の推奨度は90.0%と非常に高いことが分かりました。
今後の継続意向とその要因
ファンコミュニティへの継続意向については79.6%が「継続したい」と答え、年代による差異も見られました。特に20代が最も高い88.6%という結果が示され、コミュニティでの経験が大事であることが強調されました。
緊急的な情報や特典だけでなく、参加者同士がつながり、自身の成長を感じられるような体験の提供が、今後さらに求められるでしょう。
調査結果の意義
この調査の結果は、マーケティング活動にとって価値ある資料となり、企業がファンコミュニティを運営する際のアイデアやインサイトをもたらすものです。80%以上が満足し、78%以上が推奨するファンコミュニティが、企業にとっての強力な戦略になります。
今後も、ファンのニーズに応じた活動の洗練が求められ、ファン同士の真のつながりを育てることが、成功の鍵となるでしょう。