日々の美を切り取る:久保修新作版画展の魅力
日本橋三越6階の「アートフレーム&ソリューションズ」で行われている久保修の新作版画展が、国内外から注目を集めています。特に新作版画「朝顔」の先行発売は、伝統的な技術と現代の感性が融合した作品として、多くの人々を魅了しています。久保氏は自身の作品を通じて、日本の美を世界に伝えることを目指しており、昨年には外務大臣表彰を受賞するほどの実力を誇ります。
展示されている新作版画の中でも特に目を引くのは、「夏ざかり」、「晴れの日」、「明石鯛」、「招き猫にゃん」など、計5点の作品です。それぞれの価格は、税抜き価格として「夏ざかり」が82,500円、「晴れの日」が115,000円、「明石鯛」が72,600円、「招き猫にゃん」が63,800円、そして「因幡の白兎」が160,600円となっており、各作品ともに額装されているため、すぐに飾ることができます。
久保修とはどんな画家か?
久保修は、大学で建築を学びながら、偶然に出会った切り絵の世界に引き込まれました。その後、スペインでの留学を経て、パステルやアクリル絵の具など、さまざまな素材を使って切り絵の新しいスタイルを確立しました。彼の作品は、生命力に満ち溢れ、見る人を引きつけるエネルギーを発しています。
彼は1999年に郵政省のふるさと切手デザインに採用され、その後も数多くの展覧会をニューヨークをはじめ、国内外で開催しています。特に2008年にはニューヨークでの展覧会を成功させ、2016年にはフィラデルフィア日米協会から「最高芸術賞」を受賞しました。
新作《朝顔》に込められた思い
久保氏は、「100年後、200年後の人々にも見てほしい」との思いを持ち続けており、この新作版画にもその姿勢が反映されています。豊かな色彩と精緻なデザインで表現された作品は、ただ美しいだけでなく、日本文化を深く理解させる要素を持っています。
特に朝顔の版画は、彼自身の大切にしているテーマであり、日本の夏を象徴する風物詩として、多くの人々に愛されています。画面全体に広がる朝顔の生き生きとした姿は、まるで夏の風を感じるかのようです。
展覧会の詳細と今後の予定
展覧会は2025年まで続く予定で、6月1日(日)には来場イベントも予定されています。各作品の美しさや久保修氏の創り出す文化的な背景について、制作現場にいるような感覚を味わいながら楽しむことができる貴重な機会です。アートに興味がある方はもちろん、まだ見たことがない方も、この機会にぜひ訪れて、久保氏の作品を直接体感してみてください。
お問い合わせ先
今回の展示を主催するのは、株式会社アートプリントジャパンです。詳細な情報や取材の問い合わせは、以下の連絡先をご利用ください。その他、久保修の作品や活動についても、公式サイト
久保修オフィシャルサイト を通じてご確認いただけます。
最後に、久保修氏の作品が届ける「日本の美」と「生命力」に触れてみてはいかがでしょうか。次世代に続く彼の熱い想いを、ぜひその目で確かめにいらしてください。