地元の海の恵みを堪能する特別な旅
この夏、福岡県で「海とつながることこと列車」が開催され、地元の海の食材を楽しむ特別な体験が提供されました。本イベントは、令和筑豊鉄道と行橋水産とのコラボレーションにより実施され、参加者は美味しいフレンチとともに、新鮮な海の幸を体感することができました。
イベント概要
「海とつながることこと列車」は、夏休みを含む8~9月に全4回行われました。博多駅を出発し、金田駅にバスで移動。そこからことこと列車に乗車し、3時間にわたって美味しいフレンチを楽しむという内容です。途中、駅で下車し、地元食材の販売も行われました。行橋駅では、行橋水産の社長による漁場についての講演や、旬の魚である鱧の骨切り実演が行われ、参加者は地元の海の恵みを学びながら楽しむことができました。
プログラムの詳細
全4便の共通スケジュールは、以下の通りです:
- - 8:30 博多駅出発
- - 10:30 金田駅発「海とつながることこと列車」出発
- - 12:52 油須原マルシェで一時下車
- - 13:52 行橋駅到着
- - 14:15 行橋水産にてトークショー及び市場見学
- - 15:15 バス出発
- - 17:00 博多駅着・解散
このイベントは、一般社団法人海と日本プロジェクトinふくおかが企画・運営しています。
魅力的なフレンチメニュー
今回のイベントでは、アジアのベストレストランに選出された「Goh」の福山剛シェフが監修したオリジナルメニューが用意されました。使用された食材は全て地元福岡県の新鮮なもので、名物の「豊前海の真鯛パイ包み」などが提供されました。また、ウェルカムドリンクには、福岡県産のゆず酢を使用した「海ソーダ」が用意され、参加者の舌を楽しませました。
オリジナルの制作物
イベント中には、ことこと列車のオリジナル制作物も多数用意されました。カラフルスムージーで知られるNONCHELEEE氏のイラストを用いたデザインが特徴の乗車券やフォトスポット、ランチョンマットなど、思わず写真に収めたくなるような工夫が施されています。参加者には、列車内で提供したメニューや豊前海の漁業状況についての情報が記載された冊子も配布され、学びの機会が提供されました。
体験型の学び
ツアーには、学ぶポイントが3つありました。まずは、列車内で行橋水産の社長によるトークショーです。そこで、豊前海で獲れなくなっている魚についての現状や、海水温の上昇の影響を交えた講演が行われました。次に、油須原駅で地元の環境に優しい食材のマルシェが開かれ、実際に地元産の野菜や米を購入することができました。
最後に行橋水産での市場見学があり、参加者は実際に冷凍庫の中を体験し、新鮮な魚を見学しました。特に、「鱧」の骨切りに関する実演は、料理人としての技を感じる貴重な体験となりました。ご参加いただいた皆様には、新鮮な食材を持ち帰っていただき、地元の海の重要性を実感していただきました。
参加者の声
参加者からは、「美味しいフレンチを楽しみながら、社会見学のような体験ができた」との声が多く寄せられました。また、海の環境についても学ぶことができたとの感想があり、このイベントは食を通じた学びの場としての役割も果たしていることが分かりました。
団体概要
一般社団法人海と日本プロジェクトinふくおかは、福岡の海を未来につなげるため、地域の企業と連携し、さまざまなイベントを通して海の重要性を広める活動を行っています。例えば、参加者が海と食材に対する理解を深め、未来に向けた行動を促す取り組みを進めています。このプロジェクトは、日本財団の「海と日本プロジェクト」としても推進されており、全ての日本人が海の現状を理解し、未来へつなげるアクションを広げることを目指しています。