第2回『INNOVATIVE SENSOR AWARD』の開催と受賞センサー
朝晩の気温が下がり、一日ごとに秋の訪れを感じる中、2024年9月5日、MODE, Inc.(本社:カリフォルニア州サンマテオ)が主催する第2回『INNOVATIVE SENSOR AWARD』の授賞式が盛況のうちに行われました。商業施設や工場などでの作業効率向上を目指し、IoT技術の進化をささえるセンサーの革新が、注目を集めています。
このアワードは、気候変動やエネルギー問題、人手不足など、さまざまな社会課題に立ち向かう新しいセンサー技術を募り、技術革新や社会貢献を促進する意図があります。今回の授賞式には、厳選された10社がファイナリストとして招かれ、各々が持つユニークな技術を披露しました。
審査基準と受賞結果
審査の基準は、技術的な革新性や社会課題解決の効果、ビジネスの持続可能性を重視しました。5人の審査員が選考を行った結果、以下のような4つの賞が決定しました。
- - 最優秀賞: エイブリック株式会社の『バッテリレス漏水センサ』
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特徴: 電源不要で水漏れを検知し、無線で情報を送信。
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審査員評価: 電池交換不要で設置が容易と思われ、現場負担の軽減に寄与。
- - 審査員特別賞: 株式会社リコーの『RICOH EH 振動センサーVD1B』
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特徴: 室内の微弱な光で発電し、設備の状態をモニタリング。
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審査員評価: 環境に配慮した技術で使い勝手が良い。
- - MODE特別賞: アイテック株式会社の『3クランプCTセンサー』
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特徴: 自己発電し、ウォレスで動作。配線工事不要。
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審査員評価: 電力需要平準化に寄与する可能性が高い。
- - MODE特別賞: 株式会社木幡計器製作所の『後付IoTセンサユニット 'Salta®'』
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特徴: 既存のアナログ計器をIoTセンサー化。
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審査員評価: 設置の簡便さが長年の課題解決に役立つ。
これらの受賞技術は、IoTや生成AIの社会実装を加速させ、大きな社会的影響を与えることが期待されています。特に、エイブリック株式会社のセンサーは、無線での運用が可能で、大きなメリットを有します。この技術が普及すれば、作業現場での漏水トラブルを早期に発見でき、コストや人手を大幅に削減できるでしょう。
未来を見据えたアワード
『INNOVATIVE SENSOR AWARD』は、次回も2025年秋を予定しています。エンドユーザーが直面する課題に対し、革新的な技術を探求し、社会全体に貢献することに重きを置くこの取り組みは、今後の社会変革の一翼を担うことが期待されています。
MODE, Inc.は、”現場”のデジタルトランスフォーメーションを加速させることに力を注ぎ、さらなる技術革新を続けています。受賞企業の先進的な技術が実際の現場での利用へとつながり、より良い未来の形成に寄与することを願ってやみません。今後の進展が楽しみです。