障がい者家族向けシンポジウムの開催
茨城県取手市にて、障がいのある子どもを持つ親が抱える「親なきあと」の不安に焦点を当てたシンポジウムが、2025年10月11日(土)に取手ウェルネスプラザで行われます。このイベントは、一般社団法人 親なきあとのサポート協会が主催し、住まいや仕事、お金に関する専門家たちが集まり、実践的な知識を共有します。近年深刻化している8050問題や障がい者の高齢化に伴い、家庭内での生活保障への需要が高まっている現状を受け、親たちの不安を解消するための具体的な方法を模索します。
シンポジウムの狙い
親たちは、自分が亡くなったときに子どもがどのように生活するのかという不安を抱えています。内閣府の調査によると、40歳以上のひきこもりが全国で61万人に達しており、80代の親が50代の子どもを支える現状が問題視されています。特に障がいを持つ子どもを育てる親にとっては、経済的な問題が大きな悩みとなりますが、相続や信託に関する制度は複雑で理解しにくいため、何から手をつけて良いか分からないという声が多くあります。
このシンポジウムでは、地域で支援に取り組んでいる専門家たちが集結し、制度の説明にとどまらず、現場で実際に行われている支援の内容や、家族ができる準備について具体的な情報を提供します。参加者は、自身の状況に応じた実践的な知識を得ることができ、その後の生活設計に役立てていくことが期待されます。
シンポジウムの詳細
- - 日時 : 2025年10月11日(土)14:00~16:30
- - 会場 : 取手ウェルネスプラザ
- - アクセス : JR常磐線 取手駅から徒歩約3分
- - 対象者 : 障がいのある子どもを持つ家族や関係者、支援者、福祉関係者
- - 参加費 : 無料(事前申し込みが必要)
- - 申込期限 : 9月30日まで
- - 申込ページ : KINOPPI公式サイト
プログラム内容
第一部:お金と暮らしの準備
「親なきあとのお金の相談窓口 北関東・茨城 事務局」が開始し、経済的な将来設計に向けたサポートを行います。財産管理や相続、信託に関する説明のほか、実際のケースに基づいた生活にかかるお金の収支シミュレーションを通じて、住まいや仕事をどう選択すべきかを考察します。
第二部:自立支援に関するパネルディスカッション
暮らしに関わるお金、住まい、仕事について、必要な支援をどのように提供できるかを専門家が語るパネルディスカッションを行います。それぞれの専門家が、現場で見られるリアルな困りごとについて議論し、どう支援をつなげていくかを提案していきます。
「親元を離れる適切なタイミングは?」「50歳を超えた段階での支援はどうあるべきか?」といった具体的なテーマについても意見を交わし、参加者同士のコミュニケーションを促進します。
主催者情報
一般社団法人 親なきあとのサポート協会は、茨城県取手市に本拠を置くKINOPPI株式会社の出発点として設立されました。障がい者の住まいや就労支援を行い、地域での生活移行を支援してきた実績を持ち、今回新たに「親なきあとの不安」を解消すべく設立されました。今後も地域のニーズに応じた取り組みを続けていきます。
お問い合わせ先
親なきあとお金の相談窓口
KINOPPI株式会社 も同地域における障がい者の住宅支援を行っており、自立した生活を支えています。地域全体で障がい者の生活を守るための活動を行い、今後も成長を続けるとのことです。本シンポジウムは、そんな地域の新たな支援の一環として、多くの方々に参加していただけることを期待しています。