ハルメクのおせち 2025の発売が迫る中、思い出コンテスト開催
女性誌販売部数No.1の雑誌「ハルメク」を発行している株式会社ハルメクは、2025年用の「ハルメクのおせち」を発売するにあたり、『ハルメク「おせちとわたし」思い出話コンテスト』を開きました。このコンテストには、202作品もの応募があり、その中から大賞、感涙賞、笑えるde賞の3つの賞が選ばれました。
応募数から見るおせちへの関心
ハルメクのおせちは2005年に誕生し、読者の声をもとに独自に開発されています。昨年度は、おせちの販売台数が過去最高の約4万台に達し、同社のプライベートブランドの中でも特に人気の商品となっています。この背景には、お正月という特別な時間を、家族とともに過ごしたいという読者の切なる願いがあります。
おせちは日本の伝統的な料理でありながら、冷凍技術の進化により、さまざまな世代で楽しめるよう進化してきています。今回の思い出話コンテストは、「おせち」にまつわるエピソードを通じて、家族団らんの重要性を再確認し、その魅力を再発見する目的で実施されました。
厳選された受賞作品たち
選ばれた受賞作品は、すべて深い感情に満ちた内容で、涙を誘う話しが多く、その中には特に印象的なエピソードもありました。
大賞作品
北海道札幌市に住む「なざぽん」さんが贈った大賞作品は、高校卒業後、全寮制の会社での切ない思い出を綴ったものでした。就職したばかりの不安と寂しさ、そして寮母から受け取った一人用のおせちに込められた思いが、非常に感動的です。彼女は「お母さんのおせちが食べたかった」という思いを胸に、おばちゃんの作ったおせちをいただくシーンが心を打ちます。
感涙賞作品
大阪府寝屋川市の「銀次郎」さんの作品は、警察官としての30年以上のキャリアの中でのエピソードを描いています。彼が逮捕した被疑者との取調室での出来事が、父親の気持ちや人間のつながりを浮き彫りにし、その中で生まれた涙が思い出を心に刻むこととなりました。
笑えるde賞作品
徳島県の「渡辺 惠子」さんの作品は、クリスマスイブに始まったおせち作りの苦労話です。一瞬のうっかりから始まる彼女の奮闘が、夫との絆を描き出し、その過程でのユーモアが読者に笑いを提供します。結婚41年後の今でも、あの時の出来事を思い出し、微笑むことでしょう。
審査について
審査の過程では、様々なエピソードを読み、感情が揺さぶられる瞬間が多くありました。審査委員長の山岡朝子氏は、「おせちは誰にとっても特別な存在であると感じた」と述べ、審査員たちもそれぞれの思い出に触れながら評価を行っていました。
「真面目すぎるハルメクのおせち」制作ドキュメンタリーの公開
読者との共同制作を19年続ける「ハルメクのおせち」は、今後その制作過程をまとめたドキュメンタリー動画の公開も予定しています。様々なエピソードを経て制作されたおせちの背後にある情熱をぜひ見てください。
毎年、おせちがもたらす温かな思い出を家族で囲む時間は、特別なものであり、新たなエピソードが生まれることでしょう。