松本運輸倉庫が挑むデジタル化と業務効率化
創業117年を迎えた松本運輸倉庫株式会社(兵庫県尼崎市)は、業務プロセスの効率化を目指し、株式会社LayerXが提供する業務効率化クラウドサービス「バクラク」の導入を決定しました。松本ユーザー倉庫は、グループ企業4社を含めた全社で「バクラク申請」「バクラク経費精算」「バクラク請求書受取・仕訳」「バクラクビジネスカード」を一斉に活用していくことになります。
この「バクラク」サービスシリーズは、稟議、経費精算、法人カード利用、請求書の受取や発行、さらには勤怠管理など、様々な業務をデジタル化し、効率化することを目的としています。特に、手入力や紙ベースの書類に依存しないシステムに移行することで、従業員はコア業務に集中できる新しい働き方が実現します。
導入経緯とメリット
松本運輸倉庫は、以前、約10年間にわたって他のシステムを利用していましたが、その運用には多大な手間がかかり、AI-OCRなどの効率化機能が不足していました。そのため、申請業務は紙ベースで行われ、そこに属人的なエラーが発生することもありました。また、法改正の際にはシステムアップデートが必要となり、その度に追加の費用が発生するなど、長期的な運用における課題が浮かび上がっていました。
そのため、今回の「バクラク」導入に至った主な理由としては、精度の高いAI-OCRを用いた手入力の削減、ワークフローの効率化、法人カードの導入による現金管理業務の簡素化などが挙げられます。
「バクラク」の各機能
バクラク申請
この機能では、自社のルールに沿った申請や承認、稟議のプロセスを自動化し、AI-OCRを活用することで手入力をほぼゼロに近づけることが可能となります。さらに、稟議データは「バクラク請求書」と自動連携され、仕訳データも自動生成されます。
バクラク経費精算
経費精算の手続きも新たに再構築され、複数の領収書を一括でアップロードできる特化型AI-OCRが導入されます。これによって、経費精算に必要な手間を大幅に減らすことが期待されています。
バクラク請求書受取・仕訳
請求書の処理においても、特化したAI-OCRを用いることで手入力が必要なく、スムーズなワークフローを実現します。この部分の効率化も、経理業務の大幅な改善につながるでしょう。
バクラクビジネスカード
この法人カードにより、支出の全体管理が一元化され、業務の効率化が加速します。現物現金の使用が減ることで、業務フローがよりシンプルになるのです。
結果としての期待
導入後の効果として、特に経理業務の効率化やペーパーレスを推進できることが期待されています。また、今後は人事管理や勤怠の対応、さらには契約書を含む業務全般のDX化に向けても取り組む予定です。
松本運輸倉庫がこのように新たなシステムを導入することで、企業全体の業務の流れが整理され、迅速な意思決定が可能となるのです。サポート体制も充実しており、導入後もユーザーからの期待に応え続けられる体制が整えていることが、今後の運用においても心強い要素となっています。
まとめ
松本運輸倉庫株式会社の「バクラク」の導入は、ただのシステム導入にとどまらず、業務プロセスそのものを見直し、未来に向けた新しい働き方を実現する一歩となるでしょう。既存の業務フローの見直しと新たな技術の融合が、今後の企業の成長を支える土台となっていくことが期待されます。