サラヤが支援する「BLUE OCEAN DOME」
サラヤ株式会社は、2025年に開催される大阪・関西万博において、特定非営利活動法人ZERI JAPANのパビリオン「BLUE OCEAN DOME」を支援することを発表しました。この取り組みは、海洋に関する理解を深めるとともに、プラスチックによる海洋汚染防止や持続可能な海業の発展、海の気候変動についての理解促進を目指しています。
「BLUE OCEAN DOME」は、2019年にG20大阪サミットで発表された「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を実現するために設計されています。このビジョンは、海洋プラスチックごみに起因する追加的な汚染を2050年までにゼロにすることを至上課題と掲げています。パビリオンでは、来館者が楽しみながら環境保護の重要性について学べる様々な体験を提供します。さらに、海に囲まれた「海の万博」において、民間パビリオンの中で唯一の海をテーマにした施設となります。
環境に配慮した設計
このパビリオンの構造は、日本の竹やカーボンファイバー(CFRP)、紙管を利用しており、環境に配慮されています。カーボンファイバーは、鉄の10分の1の重量ながら4倍の強度を持ち、航空機や自動車に多く使われている素材です。この素材を用いることで、軽量ながらも大規模な空間を確保でき、杭を打たずに施工が可能です。これにより、建設時に廃棄物の発生を極力抑えることが可能となります。また、パビリオンの設計は移設や再利用も視野に入れたものとなっており、持続可能性が考慮されています。
SARAYAウィークの開催
サラヤは、5月26日から6月1日まで「SARAYAウィーク」を開催し、パビリオン内のドームCで次世代の海洋保全とサステナビリティに関する展示を行います。これは、訪れる皆様が環境について新たな視点を得るきっかけとなることを目指しています。
各ドームの展示内容
- - ドームA: このスペースでは水の循環を体験でき、来場者は水の不思議さと魅力を直接感じることができます。
- - ドームB: シアター形式の空間で、大迫力の映像を鑑賞することで、来場者の意識を変える機会を提供します。
- - ドームC: 世界各国の団体と連携し、多彩なイベントが開催される予定です。
ZERI JAPANの目指す未来
非営利活動法人ZERI JAPANは、「ゼロ・エミッション構想」に基づき資源とエネルギーの循環利用を目指し、廃棄物を可能な限りゼロに近づける取り組みを行っています。2001年の設立以来、環境教育の推進や産業クラスターの構築、会員企業への情報提供を通じて、循環型社会の実現に貢献しています。
ZERI JAPANの公式サイトは
こちらで、万博特設サイトは
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このように、サラヤとZERI JAPANの協力により、訪れる人々にとって学びの場となる「BLUE OCEAN DOME」が、2025年の大阪・関西万博で大きな役割を果たすことが期待されます。