イオンエコワングランプリの概要
2022年12月3日、公益財団法人イオンワンパーセントクラブは「第11回イオンエコワングランプリ」の最終審査会及び表彰式を開催しました。これは、環境活動に取り組む高校生たちの成果を発表することを目的としており、全国から寄せられた多くの優秀な作品が競い合いました。
イオンエコワングランプリは、若者たちが環境問題に対して考え、行動するきっかけを提供するプログラムです。参加する高校生たちは自身の環境活動を発表することで、表現力や発信力を高めることを目指しています。この取り組みは2012年から始まり、今年で11回目を迎えました。
受賞校の紹介
今年のグランプリでは、いくつかの賞が用意され、特に注目されたのが内閣総理大臣賞です。以下は、受賞校の概要です。
内閣総理大臣賞《普及・啓発部門》
受賞校:三重県立明野高等学校
活動内容:「エコフィードで地域にあかりを!持続可能な畜産モデルの普及活動」
この学校は、地域のモルト粕を使用して豚の飼料を作り、輸送による温室効果ガスの削減と飼料費の低減を図る取り組みが評価されました。
内閣総理大臣賞《研究・専門部門》
受賞校:愛媛大学附属高等学校
活動内容:「海洋マイクロプラスチック汚染の実態調査と解決に向けての活動」
マイクロプラスチック問題に対して、生分解性プラスチックの原料の低コスト化の実現に向けた実験が評価されました。
その他の受賞校
- - 文部科学大臣賞《普及・啓発部門》:佐賀県立伊万里実業高等学校
「IMARIFOODPROJECT~地域で取り組むSDGsモデルの構築~」
- - 環境大臣賞《研究・専門部門》:青森県立名久井農業高等学校
「乾燥地の塩害抑制研究と沖縄の赤土流出抑制活動」
- - イオンワンパーセントクラブ賞《普及・啓発部門》:香川県立三本松高等学校
「できるときにできることから自分たちの手で~学食からエコなまちへ~」
- - 審査員特別賞《研究・専門部門》:長崎県立諫早農業高等学校
「放置竹林の問題解決法 ~新しい子実体栽培方法と普及~」
これからの展望
本賞を主催するイオンワンパーセントクラブは、今後も若者たちが自らの手で未来を切り開けるよう、様々な機会を提供し続ける意向を示しています。環境問題への意識を高め、自ら行動を起こす若者の姿勢は、社会全体にとっても希望となります。
未来を担う世代が創造的に取り組む環境活動に期待が寄せられています。これからのイオンエコワングランプリも、そうした若者たちの声を発信する重要なプラットフォームとしての役割を果たしていくことでしょう。