「安藤なつとKADOKAWAが贈る介護に関するトークショーの模様」
2024年9月3日、KADOKAWA富士見ビルの「神楽座」で行われたトークショー「安藤なつとKADOKAWAグループ6,269人で、介護について真剣に考えてみる」では、介護の問題に真摯に向き合う安藤なつ(メイプル超合金)と介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子が登壇しました。このイベントは、KADOKAWAグループの社員が立ち上げた「介護プロジェクト」の一環であり、介護に関する課題を共有し、解決策を考えることを目的としています。
介護プロジェクトの背景
介護課題は誰にでも影響が及ぶものでありながら、多くの人がそれを自身の問題として考える機会が少ないという現実があります。KADOKAWAグループの社員たちがこのプロジェクトを立ち上げた背景には、自らの介護の課題や同僚の悩みを経て、介護に対する理解を深めてほしいという思いがありました。介護の悩みを周囲に相談することが難しい環境において、就業環境の中でもこの問題を考える場を増やすことが求められているのです。
トークショーの内容
イベントでは主に3つのテーマについて議論が繰り広げられました。最初のテーマでは、共著の最新刊『知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門 第2版』について触れました。安藤は、介護保険法の改正に伴う最新の情報をシェアしながら、介護サービスの利用の難しさについても触れ、「機械によるケアのサポートを積極的に導入すべき」と主張しました。
次のセッションでは、「介護をする子どもが守るべきこと」について話し合われました。介護休業と介護休暇の違いについて太田が説明した後、安藤は参加者からの疑問を代弁し、率直な意見を交える姿が印象的でした。「育休や産休に比べて馴染みのない制度なのに、93日間で本当に足りるのか?」といった疑問は、多くの現実を映し出しています。
最後のテーマでは、介護保険の基本について、「おトクな制度を見逃さない」との観点から、太田はその仕組みを解説し、参加者に知識を広めていきました。「地域包括支援センター」などの用語も取り上げられ、安藤の鋭いツッコミで和やかな雰囲気が漂いました。
参加者へのメッセージ
イベントの総括として、安藤は「いろいろな家族の形があるので、介護を必ずしなければならないわけではない」と述べ、太田も「自分がどこまで関われるのか、しっかりと考えることが大切」と付け加えました。このようにして、参加者たちには介護に関する新たな視点と対話の重要性が与えられたのです。
終わりに
このトークショーは、KADOKAWAグループの全社員に向けて、介護について真剣に考えるきっかけを提供しました。普段は介護について考える機会が少ない従業員も、このイベントを通じて多くの気づきを得たことでしょう。今後もこのような取り組みが広がり、介護における理解が深まることを期待しています。