国内初のSAF供給開始！SAFFAIRE SKY ENERGYの挑戦

国内初のSAF供給開始に向けた動き

日揮ホールディングスのグループ会社、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYが製造する持続可能な航空燃料（SAF）の供給が、2025年4月より始まることが発表されました。共同事業者であるコスモ石油を通じて、国内外の航空会社に供給されるこのSAFは、国際的な持続可能性認証を取得しており、国産資源から製造されるという特徴があります。

SAF製造プラントの試運転開始

SAFFAIRE SKY ENERGYでは、SAF製造プラントの試運転を間もなく開始する予定です。2024年12月に完工予定の製造設備は、大阪府堺市に位置し、年間約3万キロリットルものSAFを供給する構想です。供給開始に向けた準備が進められる中、国産SAFのサプライチェーン構築も着実に進行しています。

環境価値を訴えるSAFの取り組み

当社が担ってきた役割は、原料の調達から製造、販売、利用までのサプライチェーン構築とその機運の醸成です。SAFの主原料は国産廃食用油であり、環境負荷低減に貢献することが恵まれている特性となります。これまで、その環境価値を広めるため、多くの企業や団体と連携しながら活動を行ってきました。

有志団体「ACT FOR SKY」の設立

2022年3月、当社は日本航空や全日本空輸、さらにはエネルギー企業などと共に「ACT FOR SKY」という有志団体を設立しました。この団体は、国産SAFの普及とサプライチェーン構築に向けた活動を推進しています。当初の16社から現在は46社にまで増え、ますます多くの企業が参画しています。

「Fry to Fly Project」の展開

また、家庭や飲食店から排出される廃食用油をSAFの原料として活用するためのプロジェクト「Fry to Fly Project」も立ち上げました。この取り組みは、地域社会の人々に資源循環を身近な問題として意識してもらうことを目的としており、現在およそ200の企業と自治体が参加しています。

今後の展望

SAFFAIRE SKY ENERGY及び日揮ホールディングスは、SAFの利用を促進するための活動を継続し、国産SAFの安定供給と普及に努めていく計画です。持続可能な社会の実現に向けた取り組みは、確実に社会の意識を変えていきます。

この動きは、国産SAFの大規模生産への第一歩であり、日本が環境問題に前向きな一歩を踏み出す好例です。これからもSAFの可能性に目が離せません。