火星探査計画参画
2025-05-07 13:37:14

金沢工業大学の森吉助教が火星探査計画に参画!

金沢工業大学の森吉助教、火星探査計画に参画



金沢工業大学工学部の航空宇宙工学科に所属する森吉貴大助教が、次世代宇宙システム技術研究組合(NeSTRA)が進める「Mars Touch Project」に設計者の一員として参加することが決まりました。これは、国産の革新的な大気圏突入システムとして期待される「展開型エアロシェル技術」を利用したプロジェクトです。

本プロジェクトの目的は、日本における火星着陸機探査の実現と、宇宙から地球への帰還を低コストかつ高信頼性で行うことです。NeSTRAは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙戦略基金事業内で、「大気突入・空力減速に関わる低コスト要素技術」に関連するテーマを提案し、受託しています。

展開型エアロシェル技術の役割



森吉助教は、NeSTRAの主任研究員としてこの新技術の取りまとめを担当し、システム全体の設計を行います。この技術は、地球低軌道からの大気圏突入を実証するために、直径3.0m以上のエアロシェルを用いて2020年代後半に実験を予定しています。耐荷重性能や耐熱性能を検証し、地球帰還技術を確立することが目指されています。

さらに、展開型エアロシェル技術を適用した超小型火星着陸機システムも開発されます。このシステムは超小型(20kg級)で、軽量かつ省電力な搭載機器群の開発や、耐火星環境性を評価する地上試験環境の整備などが進められます。

火星探査の重要性



火星探査は、2030年代以降に宇宙開発の大きな焦点となると見込まれています。日本の独自技術で火星探査を成功させることは、国際的なプレゼンスの向上に寄与します。本プロジェクトで開発される展開型エアロシェル技術は、従来の手段に比べて軽量で、コストを抑え、安全性が高いという利点があります。

また、地球低軌道や月から地球の大気圏に突入して帰還するための技術への需要は今後ますます増すと予想されており、この技術を利用して国内外の宇宙ビジネスへの展開が期待されています。

森吉助教のプロジェクト参画は、日本の宇宙技術の発展と次世代の探査ミッションに大きな影響を与えることでしょう。彼の活躍が、未来の火星探査にどう寄与するかが非常に楽しみです。

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