住宅ローンに関する調査結果
最近、株式会社ドリームプランニングが自宅を所有している方を対象に行った住宅ローンに関するアンケート調査の結果が発表されました。対象者は258名で、調査は2024年6月18日から7月1日に実施されました。今回は、住宅ローンを利用する際の金融機関や返済計画について、参加者たちの意見に基づいて深く掘り下げてみたいと思います。
利用した金融機関の傾向
調査の結果、最も多く利用された金融機関は「フラット35」で、全体の12.4%に達しました。多くの参加者がこの選択をした理由には、長期にわたる安定した返済計画を求めている様子がありました。例えば、ある40代の女性が「金利のことをあまり考えずに済む全期間固定のフラット35を選びました」と述べているように、金利変動のリスクを避けることができる安心感が大きな魅力となっています。
次に多い選択肢は「りそな銀行」で、利用者は5.8%でした。この銀行を選んだ理由としては、「当時最も低金利だったため」「きめ細やかな対応があった」など、満足度の高いサービスにも言及が見られました。また、「JAバンク(農協)」と「住信SBIネット銀行」がそれぞれ5.0%の同率で続き、これらの選択肢の裏には、地域性や取引の便利さも影響しているようです。
返済期間の設定状況
住宅ローンの返済期間に関しては、最も多く選ばれたのが「30年以上~35年未満」で、28.7%を占めています。この長期にわたるローンの選択は、月々の支出を軽減しつつ、将来的な支払い総額を考慮した賢明な選択とも言えます。例えば、ある50代の男性は「家計の負担を減らすために、少し長めのローンにしました」とコメントしています。
次いで、「35年以上~40年未満」が28.3%と続きます。この場合も「夫が働いている間に返済を終了したい」という考え方が見え、家庭の状況を反映した選択がそこに垣間見えました。35年ともなれば、ローンの完済時期が定年を迎えた頃になるため、精神的な負担を軽減したいと考える傾向が強いのでしょう。
住宅ローンの月々の返済額と負担
多くの返済額が「7万円以上~10万円未満」という結果が見られ、32.9%に達しました。この金額帯は、家賃を抑えつつも、安定した住環境を得るための妥協点と示唆されます。ある30代の女性は「資金がなく、当時住んでいたアパートの家賃より少し高いくらいの金額でローンを組みました」と述べています。
また、続いて「5万円以上~7万円未満」が20.9%、次いで「10万円以上~12万円未満」が17.8%を占め、家計の現実的な影響を感じられる結果となりました。特に、月々支払いが10万円を超えると、返済が厳しくなるという意見も多くあり、注意が必要という声が多く寄せられました。
まとめ
今回の調査からは、自宅を持つ人々がどのような観点で住宅ローンを選び、また返済期間や金額を設定しているのかが見えてきました。フラット35などの固定金利ローンの人気が高まっている一方で、返済期間の選定や月々の支払い設定など、さまざまな家庭の事情や価値観が関与していることも伺えます。これらの結果は、新たに住宅を購入しようとしている方々や、ローンを見直そうとしている方々にとっても非常に参考になる情報ではないでしょうか。
今後も株式会社ドリームプランニングは、住宅ローンや不動産に関する調査を続け、皆様の参考になるような情報を発信していく予定です。
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