「居場所の解剖学」最終回が迎える地域の未来
2023年9月25日、三股町社会福祉協議会と認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえによるオンラインの学び場「居場所の解剖学」シリーズが最終回を迎えます。過去10ヶ月間にわたって行われたこのプログラムは、登録者数1300人を超える反響を得ており、今後の地域づくりにおける「居場所」の重要性が浮き彫りになっています。
「居場所」の解剖とその意味
この学びの場では、「居場所」とは何かを多様な視点から探求しました。特に、居場所の定義を社会活動家で研究者である湯浅誠氏の観点を基に探り、彼の論文に基づき「居場所とは、誰かに見てもらい、受け止められ、尊重されていると感じられる関係性のある場」と位置づけました。このような関係性が育まれることで、地域でのつながりが強化され、誰もがごきげんに生活できる環境が整うと考えられています。
多角的なアプローチ
「居場所の解剖学」では、福祉的な視点にとどまらず、「支える」「交流」「偶然性」といった様々な切り口から居場所について深掘りしてきました。特に注目されたのは、デザイナーがリアルタイムで解剖図を作成するという新しいスタイルです。これにより参加者は、その場の感覚をより直感的に感じ取ることができ、居場所の理解が深まりました。
促進要素の発見
更に、解剖を進める中で「居場所」を形成するための構成要素だけでなく、それを促進する要素の存在にも注目が集まりました。構成要素は「人」「場」「係」の3つであり、居場所の成立にはこれらが不可欠であるとされます。「人」はその場にいる人、「場」は身を置く空間、「係」はそこでの自らの意義に対する認識です。
湯浅氏を迎えた最終回の展望
最終回では、湯浅誠氏をゲストに迎え、シリーズ全体を振り返りながら「居場所」の未来について対談が行われます。また、ディスカッションを通じて、地域における居場所の重要性やそれをいかにして増やすかについて意見を交わす貴重な機会となります。参加者は、自らの地域づくりに役立つ新たな視点を得られることでしょう。
参加方法と今後の展開
参加はオンライン形式で、全国どこからでも可能です。興味のある方は、以下のリンクからお申し込みください。最終回を経て、今後は「居場所の解体新書」として学びの成果をまとめ、地域づくりに役立てていく予定です。この新書は、地域に多様な場を求める人々にとって、貴重な実践の手引きとなることを目指しています。
最終回詳細
- - テーマ:「居場所」のこれから
- - ゲスト:湯浅 誠氏(社会活動家、東京大学先端科学技術研究センター特任教授)
- - 開催日:2024年9月25日(水)19:00~21:00
- - 方法:オンライン(Zoom)
- - 申し込み:こちら
連絡先
「居場所の解剖学」に関するお問合わせは、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえまでお願いします。