自動車整備業界の新たな支援組織、JATTOの発足
2020年2月3日、一般財団法人日本技能研修機構(JATTO)が正式に設立されました。本機構は、自動車整備業界をはじめとする様々な業界の技術や情報の提供、また技術の伝承を支援することを目的としています。特に、自動車整備の進化に伴い求められる技術の標準化と、安全性の確保を目指したエーミングセンターの設置に力を入れる方針です。
技術伝承と新たな挑戦
現在、日本の労働市場では少子高齢化が進行しており、技術者の高齢化も大きな課題となっています。このような状況において、技術の伝承は非常に重要です。しかし、テクノロジーの進化によって新たな技術が必要とされる中、従来の手法だけでは十分ではありません。JATTOは、Eラーニングなど最新の教育手法を活用し、技術者の育成と技術伝承の効率化に取り組みます。
エーミングセンターの役割
この新団体は、全国に500のエーミングセンターを設置する計画です。エーミングとは、安全運転支援機能を有する自動車の性能を維持するための技術であり、これまでの自動車整備においては新しい課題となっています。特に、電子制御装置を搭載した車両の増加に伴い、整備士は新たな技術を習得する必要があります。
新たな認証資格「電子制御装置整備」を取得したACは、整備事業者や損害保険会社からエーミング作業を請け負うフレームワークを整備します。これにより、自動車整備業界全体の技術の底上げと、先端技術への対応力を高めていくことを目指します。
働き方改革と外国人雇用
また、訪れる労働者不足に対して、JATTOは外国人材の雇用も推進しています。外国人労働者が日本で円滑に働ける環境作りを目指し、各業界における外国人雇用の不安を取り除くための仕組みを整えています。それにより、日本の労働市場が抱える課題の解消を図ります。
未来への展望
JATTOは、各業界の技術者が新技術を学び、伝えるための標準化を進めています。これにより、日本は技術大国としての地位を今後も維持できるでしょう。また、持続可能な社会に向けて、先進的な安全技術の導入を図り、より良い環境を作る努力が続けられます。
こうした取り組みは、自動車整備業界のみならず、日本全体の競争力を引き上げる要因にもなります。今後の展開から目が離せません。詳細は
jatto公式サイトにて確認できます。