電算システムHD、Unyteを完全子会社化して新たな価値創造を目指す

株式会社電算システムホールディングス、Unyteを完全子会社化

2025年11月18日、株式会社電算システムホールディングス（以下、電算システムHD）は、株式会社Unyteの全株式を取得し、完全子会社とすることを発表しました。これにより、電算システムHDは、Web3技術を活用した新たな価値創造に向けて、一層の強化を図ることが期待されています。

Unyteとは何か？

Unyteは2022年に設立されたスタートアップで、特にDAO（分散型自律組織）の構築と運営に特化したサービスを展開しています。DAOは近年、教育、観光、行政、地域創生などの多様な分野で注目されており、Unyteはこの先駆的な技術を利用して、共創型のコミュニティづくりをサポートしています。

電算システムHDの戦略

電算システムHDは、情報サービス事業やクラウドサービスを提供する企業群であり、DAOとブロックチェーン技術の親和性の高さを評価し、Unyteとの統合を図りました。具体的には、ブロックチェーン技術を基盤とした次世代サービスの開発が進められており、両者の技術基盤は互いに補完し合うものです。

特に、電算システムは、株式会社Unyteを通じて、ステーブルコイン決済やデジタル証明技術を活用した事業を拡大することを目指しています。

具体的な取り組み

Unyteの具体的な取り組みとして、次のようなプロジェクトが予定されています。まず、個人の活動データを客観的に評価するためのBBaaS（Backend as a Service）プロダクトの開発や、貢献証明プラットフォームの構築が進められます。これにより、データがブロックチェーン上に記録され、安全に管理されることが期待されています。

1. 非構造データの構造化: 対話形式でのデータ収集やフィードバックを行い、利用者の貢献を評価します。
2. 公平な貢献評価: LLM（大規模言語モデル）の活用により、属人性を排除した納得感のある評価システムの実現を目指します。
3. デジタル証明の蓄積: 評価データはブロックチェーンに記録され、不正改ざんを防ぎます。

これにより、個人の貢献が評価され、次の活動にもつながるという「いい人がいい思いをする」社会を実現しようとしています。また、電算システムHDグループが持つ企業や自治体とのネットワークを活かし、社会実装プロジェクトの推進が進む見込みです。