大学キャリア支援にChatGPT導入した実証実験の現状と展望
大学キャリア支援におけるChatGPTの現状と課題
近年、就職活動を支援するための新たな手段として、AI技術の導入が進んでいます。特に、株式会社リアセックと株式会社キャリアボットは、大学生のキャリア支援におけるAIツール、ChatGPTの活用を目的とした実証実験に取り組んでおり、その効果と課題を検証しています。
プロジェクトの背景と目的
大学生が就職活動を行う際、適切なアドバイスを迅速に受けることが求められています。「タイムリーでスピーディーなアドバイス」と「深堀りした自己分析、選考準備、進路相談」の二つの要素は、特に重要です。この実証実験では、これらのニーズにどのように応えるかを考えています。
実証実験の概要
実証実験は、2つの主要な活動に分かれています。
1. エントリーシート添削業務の検証
この実験では、選考のピーク時期に集中するエントリーシート(ES)添削業務に焦点を当てています。ChatGPTを用いたチャット相談と有人対応を組み合わせ、タイムリーかつ効率的なサポートを提供し、それがどのように効果的であるか、また課題は何かを検証します。この取り組みにより、キャリアセンターがOpenAIの技術を利用する際に必要な知見が蓄積されることを目指しています。
2. キャリアカウンセラーとの相談業務
次に、ChatGPTを活用したキャリアカウンセリングも行われています。相談内容の質を向上させるために、AIの導入がどのように影響を与えるのか、カウンセラーと学生双方の利用実態を調査し、さらに効果的な育成プログラムの開発を目指しています。
企業の取り組み
株式会社リアセックは、300万人以上が受験するキャリアアセスメントを手掛けており、大学キャリアセンターの支援に注力しています。このプロジェクトを通じて大学生が自身に最適な職業選択をできるよう努めています。一方、キャリアボットもDX推進に向けて新たな提案を展開し、メタバースやチャットボットといった最新技術の導入を進めています。
今後の展望
この実証実験の結果から得られた知見を基に、両社はより効果的なキャリア支援サービスを開発することを目指しています。大学教職員向けにはWebセミナーも開催される予定で、学生への具体的な活用法や現状の課題について議論されることが期待されています。
セミナー情報
セミナーは2023年4月17日の17:00から18:00まで、オンラインで行われます。大学や専門学校の教職員を対象にしており、先着100名の参加者を受け付けています。最新の情報を共有し、ChatGPTの活用法についての理解を深める良い機会となるでしょう。
この実証実験を通して、AI技術による大学生の支援が一層充実し、より多くの学生に恩恵をもたらすことを期待しています。
会社情報
- 会社名
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株式会社リアセック
- 住所
- 東京都港区浜松町1-2-11浜松町鈴木ビルディング3F
- 電話番号
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