日鉄エンジニアリング、基本賃金の大幅改善を発表

日鉄エンジニアリング株式会社(以下、同社)は、2025年度の基本賃金の改定を行い、社員の賃金を一律で月15,000円引き上げることを発表しました。この増額は全社員を対象としており、全体で平均4.1%の引き上げとなります。さらに、定期昇給などを考慮に入れると、全体で8.1%の賃金増加が見込まれています。

この改定は、企業が人材獲得競争において優位に立つことを目指しており、優秀な人材の確保と定着を図るための施策です。同社は、賃金の向上が社員の生活向上に寄与し、結果として企業の競争力を高めるとの考えを示しています。

新たな初任給についても、同社は大幅な引き上げを予定しています。具体的には、修士に対するグローバルスタッフの初任給が月320,000円(従来比28,000円増)、学士は285,000円(20,000円増)、高専卒は255,000円(18,500円増)、エキスパートスタッフの学士は240,000円(17,000円増)、高校卒のエキスパートスタッフは215,000円(15,000円増)となります。特に、事務系グローバルスタッフ(修士)については、2026年度から給与体系が見直され、技術系と同様に修士扱いになる見込みです。

同社は、持続可能な社会の構築に向けて積極的な取り組みを行っていることでも知られています。特に、カーボンニュートラルの実現に向けた各種プロジェクトに注力しており、洋上風力発電所の建設や二酸化炭素の回収・利用・貯留(CCUS)に関する先進技術の開発を行っています。これらは、同社の成長領域として位置づけられており、環境保護とエネルギー分野の発展を図る重要な活動と見なされています。

さらに、災害に強いレジリエントな街づくりを目指し、インフラ関連のサービス型ビジネスにも注力しています。最近では、社会インフラ分野における運営や保守業務を効率化するためのデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展が期待されています。これにより、労働力人口の減少という社会的課題の解決を目指し、新たな価値創出にも挑戦している同社の姿勢が伺えます。

今後も、同社は社員の処遇改善に取り組み、有能な人材の確保を目指していくとともに、生産性の向上にも注力していく方針を明確にしています。これにより、同社は雇用の安定と企業の持続的成長の両立を目指しています。

会社情報

会社名
日鉄エンジニアリング株式会社
住所
東京都品川区大崎一丁目5番1号大崎センタービル
電話番号
03-6665-2000

トピックス(経済)

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