発毛促進研究の成果発表
2014-06-24 15:04:46
東大とアデランス、画期的発毛促進研究で成果発表!AHLによる毛包活性化に成功
東大とアデランス、画期的な発毛促進研究で成果発表!AHLによる毛包活性化に成功
東京大学と株式会社アデランスは共同で進めてきたスカルプケアサイエンスに関する研究で、画期的な成果を発表しました。緑膿菌が分泌する低分子化合物であるアシル化ホモセリンラクトン(AHL)が、毛包機能の活性化と発毛促進に効果があることを、マウス実験で確認したのです。この研究成果は、2013年11月に『Plastic and Reconstructive Surgery-Global Open誌』に掲載されました。
毛包機能の低下とAHLの効果
実験には、毛包機能が低下していることで知られるob/obマウスが使用されました。通常、このマウスでは除毛後4週間経っても発毛は見られません。しかし、AHLを皮膚に塗布したところ、3週間後には発毛が開始され、4週間後には除毛部位が完全に新しい毛髪で覆われたのです。この驚くべき結果から、AHLが毛包の機能を活性化し、発毛を促進することが示唆されました。
AHLの発毛促進メカニズム
AHLの発毛促進効果のメカニズムとして、発毛関連遺伝子と抗酸化酵素の発現促進が考えられています。AHLは、毛包における酸化ストレスを軽減することで、毛髪の成長を促進する効果を発揮すると推測されています。
今後の展望と期待
今回の研究成果は、将来の新たな発毛促進剤開発に向けた大きな一歩となります。今後、より詳細な発毛メカニズムの解明と、効果的なAHLの投与方法の研究が進むことで、薄毛や脱毛に悩む多くの人々にとって朗報となる画期的な治療法の開発に繋がる可能性を秘めています。アデランスは、この研究成果を基に、今後も様々な活動を通じて、世界中の髪で悩む人々の新たな解決策を探求していくとしています。
研究者プロフィール
真田弘美教授(東京大学大学院医学系研究科):聖路加看護大学卒業後、米国イリノイ大学看護学部大学院で研修。金沢大学医学部を経て、2003年から東京大学大学院医学系研究科教授として、老年看護学・創傷看護学分野で活躍。
峰松健夫特任講師(東京大学大学院医学系研究科):筑波大学卒業後、東海大学医学部、農業生物資源研究所研究員を経て、2008年から東京大学大学院医学系研究科助教、2011年から特任講師として創傷治癒、スキンケア分野の基礎生物学的研究に従事。
倉田荘太郎氏(アデランスメディカルアドバイザー、別府ガーデンヒルクリニック院長):愛媛大学医学部卒業後、大阪大学医学部附属病院、大分医科大学などを経て、1999年にくらた医院を開業。日本臨床毛髪学会常任理事、日本臨床皮膚外科学会理事として活躍。
倉田先生のコメント
倉田先生は、AHLによるob/obマウスの発毛促進効果について、「毛包機能の低下したマウスでの発毛促進は大変興味深い」と述べ、AHLの酸化ストレス軽減作用にも注目。「様々な分野への応用が期待できる画期的な研究成果」と高く評価しています。
参考文献
* Minematsu T, Nishijima Y, Huang L, Nakagami G, Ohta Y, Kurata S, Sanada H. HSL attenuates the follicular oxidative stress and enhances the hair growth in ob/ob mice. Plastic and Reconstructive Surgery-Global Open. 1: e60. 2013.
この研究は、薄毛や脱毛に悩む人々にとって大きな希望となるでしょう。今後の研究の進展に期待しましょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社アデランス
- 住所
- 東京都品川区東品川四丁目12番6号 品川シーサイドキャナルタワー
- 電話番号
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