衛星「YOMOGI」が成功
2024-12-18 10:47:53

千葉工業大学が開発した超小型衛星「YOMOGI」が成功裏に初期ミッションを達成

千葉工業大学が誇る超小型衛星「YOMOGI」



近年、宇宙産業は急激な成長を遂げています。その背景には、さまざまなベンチャー企業の参入があり、彼らは宇宙ビジネスの新しいアイデアを次々と提案しています。しかし、これらのビジネスを支えるためには、優れた技術者の育成が不可欠です。そこで千葉工業大学は2021年4月より「高度技術者育成プログラム」を開始し、確実に動く衛星を製作できる人材を育てることを目指しています。

その活動の一環として、学生たちが開発した超小型衛星「YOMOGI」が注目を集めています。この衛星は、10cm x 10cm x 10cm(1Uサイズ)の立方体で、2024年12月5日にアメリカのスペースX社のファルコン9ロケットによって打ち上げられました。

初期ミッションの成功



「YOMOGI」は2024年12月9日に国際宇宙ステーション(ISS)から放出され、地上との通信を確立。その後、初期ミッションとして設定されていた二つの目標を達成しました。まず一つ目は、衛星が撮影した画像を地球上で復元するという最低成功条件をクリアしたこと。二つ目は、APRS(Automatic Position Reporting System)を利用して、一般アマチュア無線家へのメッセージ送信を行ったことです。これにより、わずか2日間という短期間で初期ミッションを達成するという高い完成度を示しました。

データ取得と観測活動



今後の数ヶ月間、「YOMOGI」は千葉県に設置された複数の地上局を通じてデータを取得します。具体的には、放置林でのデータ収集や、海地上局での赤潮観測、さらにはアフリカの湖の水質調査を行う予定です。その結果は、SNSや公式ウェブサイトで公開される予定です。これにより、衛星が取得した貴重なデータを一般の人々と共有し、宇宙産業への関心を広める狙いがあります。

持続可能な技術者育成の成果



このプログラムの下で、これまでに打ち上げられた「KASHIWA」、「SAKURA」、「YOMOGI」の3機は、全て初期ミッションを成功に収めています。これらの成果は、千葉工業大学が目指す「確実に動く衛星を作れる高度技術者の育成」という目標が着実に実現されていることを示しています。

まとめ



「YOMOGI」の成功は、千葉工業大学の学生たちが新たな宇宙産業を支えるために必要な技術者として育成されている証です。今後の彼らの活動が、さらなる進展と成功をもたらすことを期待しています。宇宙産業は我々の未来にとって不可欠な分野であり、その中での人材育成がますます重要になるでしょう。


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会社情報

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千葉工業大学
住所
千葉県習志野市津田沼2-17-1
電話番号
047-478-0222

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