沖縄の多様性を象徴する「パラリンピック聖火」の採火式
沖縄の文化、伝統、そして地域性が凝縮された「東京2020 パラリンピック聖火フェスティバル沖縄県集火・出立式」が8月に盛況のうちに行われました。沖縄県の文化観光スポーツ部 スポーツ振興課が発信したこのイベントは、地域の特性を活かした多彩な採火方法が特徴です。
開催について
沖縄県内では、8月12日から14日の間に聖火を採火する様子が各地域で行われ、全14市町から集まった火がひとつに結集され、東京へと送られる準備が整いました。この式典の記録は、沖縄県の公式YouTubeチャンネルで見ることができます。映像の中では、沖縄の文化が色濃く反映された趣向を凝らした採火の様子が収められています。
採火の見どころ
沖縄ならではの採火方法が多数登場し、伝統性と地域コミュニティの力が融合しています。那覇市では、国指定重要文化財の「新垣家住宅 東ヌ窯」で採火が行われ、歴史的な環境の中で烹煮される火が象徴するものは多岐にわたります。
また、糸満市では「平和の火」を採火し、宮古島市では御嶽(ウタキ)という聖地から線香の火が集められるなど、地域ごとの特性が色濃く表現されています。さらに、久米島町では古くから使われている道具を用いての独自の火おこしが行われ、与那原町では約70年の歴史を持つ赤瓦工場でバーナーを使ってランタンに点火する場面もありました。
伝統と地域の想い
各市町が採火に込める想いは、パラリンピックを支援する強い願いです。コロナ禍の影響で直接選手を応援することがかなわない中でも、「パラリンピックが成功するように」というメッセージが市町を超えて共有され、ハンディキャップを持つ人々からの声も集まりました。特に、八重瀬町の弓切り式での採火方法は、旧石器時代の沖縄の人々に扮した人々による演出もあり、地域の歴史を振り返る楽しみがありました。
このように地域性豊かな沖縄の採火は、さまざまな文化と伝統の融合を通じて、より豊かで平和な社会の創造を願う象徴となっています。
最後に
沖縄の採火の様子は、地域の多様性や想いを実感できる貴重な機会となりました。沖縄県は、地域特性を大切にしながら、平和で豊かな未来を築いていくための熱い想いを伝えています。沖縄の採火シーンをぜひ、その目で見て、感じてみてください。
配信された動画は
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