Autifyのグローバル展開
2019-10-02 07:00:03

ソフトウェアテスト自動化の新星Autify、250万ドルの資金調達を実施しグローバルローンチへ

ソフトウェアテスト自動化の新たな道を切り開くAutify



近年、ソフトウェア開発の現場において、自動化技術の重要性が高まってきています。その中でも、Autifyというスタートアップが注目を集めています。この企業は、AIを活用したソフトウェアテスト自動化プラットフォームを提供しており、先日、250万米ドルの資金調達を行いました。この資金は、プロダクトや販売体制の強化に使われ、特に海外市場への展開に寄与することになります。

Autifyとは



Autifyは2016年に設立され、2019年には米国の有名アクセラレーター「Alchemist Accelerator」を卒業した、初の日本人チームによるスタートアップです。2019年3月にクローズドベータ版を公開し、特に日本国内外で多くの企業から関心を集めています。

このプラットフォームの最大の特長は、プログラムコードを書かずとも誰でも簡単にテストシナリオを作成可能である点です。これにより、非エンジニアのユーザーでも自動テストが実施できます。加えて、AIがソースコードの変更をリアルタイムで検知し、テストシナリオを自動修正するため、メンテナンスにかかるコストの削減にも寄与しています。

ソフトウェア開発の現状と課題



最近の統計によると、世界の92%のソフトウェア企業がアジャイル開発を導入しており、その多くが高速リリースを望んでいます。しかし人手でのテスト作業は時間を消費し、リリースサイクルのボトルネックとなっています。特に、新しい機能追加や修正が行われる頻度が高いアジャイル環境において、テストの自動化は必須です。

さらに、ソフトウェア自動化の現場では、エンジニアの人手不足と、高額なメンテナンスコストという2つの大きな課題があります。テスト自動化のためには高い専門性を持つ人材が必要ですが、そのリソースを確保するのが難しいというのが現実です。さらに作成したコードは、仕様変更によりすぐに使えなくなることが多いため、結局は人力での修正が増えてしまいます。

Autifyの解決策



Autifyのプラットフォームは、これらの課題を解決するために設計されています。記録ボタンをワンクリックすれば、ブラウザを操作して自動テストシナリオを簡単に作成できるため、技術的な知識がないユーザーでも扱えます。また、複雑なJavaScriptを多用したアプリケーションでもテストの自動化が可能です。

さらに他のサービスとの連携も充実しており、SlackやCircleCI、TestRailなどのプラットフォームとスムーズに統合ができます。これにより、開発やテストプロセスにおける業務の効率化が図れます。

今後の展望と事業計画



このたびの資金調達を経て、Autifyはさらなるプロダクト開発に注力します。主な焦点は自動化機能の拡張、テスト環境の内製化、Chrome拡張の機能改善などで、ユーザーにとってのテスト体験をよりよいものにしていく計画です。

投資家と会社の背景



今回の資金調達においては、国内外の投資家からの支援を受けており、特にグローバル・ブレイン株式会社やSalesforce Venturesなど、強力なバックアップを得ています。また、過去にはEast VenturesやKVP、ジェネシア・ベンチャーズなどもこの企業の成長を見守っています。

まとめ



Autifyは、従来のソフトウェア開発における課題を解消すべく、現代の技術を活用したテスト自動化の新しいアプローチを提供しています。今回のグローバル展開を通じて、世界中の企業に向けたサービス提供を加速し、ソフトウェア開発の未来を変えていくことが期待されます。自動化の時代に、新たな可能性を切り開くAutifyの進展に目が離せません。

会社情報

会社名
オーティファイ株式会社
住所
東京都中央区東日本橋2丁目22-1クロスシー東日本橋ビル6階
電話番号

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