アジレントが革新をもたらす新しいInfinity III LCシステム
アジレント・テクノロジー株式会社(代表取締役社長:石川隆一)は、八王子市に本社を構え、分析ラボや研究機関に向けた次世代のInfinityLab LCシステムを発表しました。この新製品には1290 Infinity III LC、1260 Infinity III Prime LC、1260 Infinity III LCシステムがありますが、すべてにバイオコンパチブルバージョンが用意されています。
新たに搭載された技術「Agilent InfinityLab Assist」は、業界初のHPLCシステムに内蔵システムアシスタンス機能を搭載しており、日々の操作やメンテナンスにかける時間を大幅に削減します。このことで、ラボの専門家は結果の取得に集中することが可能となるため、より高い効率性と信頼性のある結果を享受できるでしょう。
高まる自動化と接続性
Infinity III LCシステムは、作業の自動化を強化し、接続性を高めることで、エラー率を大幅に低下させます。バーコード機能やカメラ技術を活用した内蔵サンプル追跡により、サンプル管理が精密化され、取り違えのリスクが軽減されます。利用者は安心して分析を進めることができます。
また、InfinityLab Assistはすべてのユーザー向けにLCのオンボード機能を強化し、機器のルーチン作業を自動化する機能や簡略化されたサンプル前処理、トラブルシューティングのサポート、必要に応じたヘルプコンテンツの提供を行います。このことにより、さまざまなスキルレベルの分析者が効率的に作業を行える環境が整います。
環境への配慮
アジレントは、Infinity III LCシステムがもたらす技術革新だけでなく、環境への配慮も重要視しています。このシステムは、第三者機関「My Green Lab」によるACT 2.0エコラベルの認証を受けており、ラボ機器の環境影響を評価するための国際的な基準を満たしています。特に、CO2フットプリントを提供する初の気づかいがされたLCシステムとなる点は、アジレントの環境持続可能性への真剣な取り組みを裏付けています。
ユーザーの期待を超える製品
アジレントの液体クロマトグラフィー部門のバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー、スダルシャナ・セシャドリは、「分析ラボの管理者は、検査結果の品質を損なうことなく、その運用効率を高めるという厳しいプレッシャーに直面しています。InfinityLab Assistの導入によって、オペレーターのトレーニングやトラブルシューティングに費やす時間を短縮することが賞賛に値します」とコメントしました。
新しいInfinity III LCは、以前のシステムとの互換性が保持され、既存のクロマトグラフィーデータシステム(CDS)ともシームレスに統合可能です。ユーザーの投資保護を重要視し、新たに発表された機能はInfinity II LCシステムのアップグレードとして提供されることも強調されています。
今後の展望
アジレントのライフサイエンス・応用市場グループのプレジデント、フィリップ・ビンズは、「InfinityLab III LCシステムは液体クロマトグラフィーの新たな基準を打ち立てるものです。お客様が信頼性の高い結果を手に入れることができる未来をご期待いただけるでしょう。これは、技術革新の過程におけるビッグステップであり、我々はLC技術の限界を今後も押し広げていきます」と述べています。
アジレントは、今後も市場をリードし続けるために、独自の分析ソリューションを提供し続けていくでしょう。新しいInfinity III LCシリーズの発表は、さらなる分析ラボの体験向上と投資効果の機会拡大を約束します。新製品は、10月に中国の大連、米国、ドイツで開催される国際会議で披露される予定です。