みずほリースとみずほ銀行、初のグリーンローン契約を締結
みずほリース株式会社とみずほ銀行は、本日、同社にとって初めてとなるシンジケーション方式によるグリーンローン契約を結びました。これは、環境問題の解決や緩和に寄与するプロジェクトへの資金を調達するためのローン制度です。本契約は、国際的な「グリーンローン原則」に準拠し、持続可能な社会の実現を目指す取り組みに基づいています。
グリーンローンは、環境負荷の低減を目的とする事業に特化した融資であり、近年ますます注目を集めています。みずほリースは、2023年10月に「サステナブルファイナンス・フレームワーク」を策定し、これに基づくグリーンローン調達を行います。このフレームワークは、第三者機関である株式会社格付投資情報センターからセカンドパーティー・オピニオンを取得しており、その信頼性が確保されています。
中期経営計画と再生可能エネルギーへの投資
みずほリースは2023年5月に発表した「中期経営計画2025」を通じて、2025年度までに再生可能エネルギー発電設備の容量として1GWを確保するという非財務目標を掲げています。2023年度時点での設備容量は590MWに達しており、前年と比較すると235MWの増加を達成しました。これを実現するために、国内の太陽光発電所プロジェクトへの積極的な投資や系統用の備蓄電池事業への参入を推進しています。
ファイナンスによる環境負荷低減支援
一方、みずほ銀行は、みずほリースの環境負荷低減プロジェクトをファイナンスの面から支援するために、本次のグリーンローンを組成しました。このローンは、みずほリースグループが運営する国内の屋根置き太陽光発電所の取得資金として利用されます。みずほグループは、サステナブルな社会の実現に向けた取り組みを強化しており、今回のローン契約もその一環として位置づけられています。
今後の展望
みずほは、環境・社会課題に対する資金の流れを確保し、持続可能な成長へ向けた取り組みを加速させます。併せて、金融だけに留まらない多面的な知識と機能を活用し、顧客と共にサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)を実現することを目指しています。
この件に関する基本情報は以下の通りです:
- - 融資先: みずほリース株式会社
- - アレンジャー: みずほ銀行
- - 契約締結日: 2025年3月27日
- - 実行日: 2025年3月31日 (予定)
- - 契約期間: 5年
- - 資金使途: 国内の屋根置き太陽光発電所の取得資金
今後、このグリーンローンによってどれだけの再生可能エネルギーが生まれるか、そしてその影響がどのように社会に波及していくのかに注目が集まります。特に、環境問題に対する企業の責任が問われる現代において、この契約は持続可能な未来への重要な一歩となることでしょう。