IFSが発表した上半期業績、産業用AIの成長が続く中でARRは24%増加

IFSの2024年上半期業績報告

2024年7月23日、ロンドンより、エンタープライズクラウドおよび産業用AIの市場リーダーであるIFSが上半期業績を発表しました。発表によると、年間経常収益（ARR）は前年同期比で24%の増加を記録し、クラウド収益も前年と比較して20%増と、力強い成長を見せています。

上半期業績の概要

特筆すべきは、ARRが8億5000万ユーロに達し、全体の収益の82%をソフトウェア収益が占めるという点です。これらの成長は、特に資産およびサービス管理分野におけるIFSの独自の位置付けと顧客価値の迅速な還元に起因しています。

顧客価値の向上と拡大

IFSは、特に「サービス提供の瞬間」における顧客のサポートに焦点を当てており、AIを駆使した技術は特定の業界に特化したもので、需要に応じた拡張が容易です。世界中の多様な企業がIFS.aiを利用して、業務の効率化と資産管理の最適化を実現しています。

新たな顧客として、ExelonやThyssenKruppなどがIFSのシステムを導入し、数千万世帯にエネルギーを供給するための資産を管理しています。また、多くの業種でのエンジニアのスケジュール調整にも役立てられています。

お客様の成功事例

上半期だけでも170を超える新規顧客がIFSに加わり、多くの既存顧客がクラウドへの移行を果たしました。特に500以上の顧客は、IFSの独自モデルであるSix Box Model™を利用し、平均23.6%の生産性改善を実現し、おおよそ150億ドルのコスト削減を達成しています。例えば、ある施設管理の顧客では、現場での労働力と資産運用の効率を向上させるためIFSを採用し、CO2排出量の削減や生産性の向上を実現しました。

CEOの見解

IFSのCEO、Mark Moffat氏は「マクロ経済環境は不確実ですが、当社の継続的成長はお客様に価値を提供するというコミットメントの賜物であり、今後も確固たる成長を続けていきます」とコメントしました。また、CFOのMatthias Heiden氏は6年間の一貫した成長は偶然ではなく、顧客との密接な関係がその成果をもたらしていると述べています。

IFSの展望

IFSはこれからも、顧客中心のアプローチでテクノロジーの進化をリードし、持続可能な成長のための投資を続けていく方針です。2019年創設以来、すでに80カ国以上に及ぶ顧客層を拡大し、これからの展望に期待が寄せられます。業界をリードする存在として、お客様に継続的に卓越したサービスを提供し続けることでしょう。