第5回「ふるさと新聞アワード」発表!
株式会社文化通信社が11月17日に発表した「ふるさと新聞アワード」は、地域紙の新たな一歩を印象づける重要なイベントです。全国の地域紙から選ばれるこのイベントは、地域の魅力や多様な情報を発信することの意義を再認識させます。特に今年度の最優秀賞には「東濃新報」の連載が選ばれ、その内容は地域の歴史と文化を豊かに物語っています。
最優秀賞を受賞した「東濃新報」
岐阜県多治見市に位置する「東濃新報」は、連載「昭和100年 紙面と時代と東濃と」が評価されました。この連載は、昭和の100年を年ごとに振り返り、地元の出来事や文化を紹介するもので、各号には歴史的な出来事がコンパクトにまとめられています。特に政治、社会、文化に留まらず、テレビ番組や美濃焼、岐阜国体など多彩な話題が含まれている点が興味深いです。
審査員からは「読みやすく面白い連載」と高い評価を受け、地域の出来事を通して地元のアイデンティティを強く感じることができる内容となっています。特に、昭和100年という特別な年に合わせた「年めくりコラム」は、一見シンプルながらも、そのアイデアの独自性が際立っています。
審査のプロセス
「ふるさと新聞アワード」は2021年にスタートし、全国の地域紙が参加対象です。参加した70紙の中から、専門委員が厳選した60本の記事を評価し、最終的に32本が最大得票を得た後、地域に関連する審査員5名によって各賞が決定されました。このプロセスは、地域の声を真摯に受け止めるためのものであり、より多くの地域紙が誇るべき素晴らしい記事を見出す原動力となっています。
贈呈式と懇親会の詳細
2026年1月28日(水)には、東京・台東区の「東天紅 上野本店」で贈呈式および懇親会が開催されます。このイベントは招待制ですが、取材も受け付けており、報道関係者にとって関心のある場となることでしょう。
文化通信社の使命
文化通信社は1946年に設立され、新聞業界や出版業界に特化した情報機関として、活字文化の普及に力を注いできました。特に、地域文化の活性化を図る「ふるさと新聞アワード」は、全国の地域紙の中で地域の魅力を広めるための重要な役割を果たしています。さらに、「活字文化をひらく」という理念のもと、子どもや若者への読書推進活動も積極的に行っています。
2026年には創業80周年を迎えるとのことで、地域とともに成長し続ける企業の姿勢は、地域の人々にも大きな希望をもたらしています。読者と地域紙が密接につながることが、今後の活字文化の発展に繋がることでしょう。
この「ふるさと新聞アワード」によって、地域紙の新たな可能性や価値が一層注目されることが期待されます。地域の情報を発信し続ける地域紙に敬意を表し、今後の活躍に期待しましょう。