ニトリ、春季労使交渉での成果
株式会社ニトリホールディングスは、2025年の春季労使交渉で労使合意に達し、従業員へのさらなる投資を決定しました。札幌市に本社を構える同社は、今後も人材育成と労働環境の改善に力を注ぎ、持続的な成長を図る方針です。
2025年春季労使交渉の主な改定内容
この春季労使交渉での主な改定は以下のとおりです。
1.
ニトリ総合職社員: 22年連続でのベースアップを実施。具体的には、一人当たり平均で2.1万円の月例給改定が決まりました。
2.
パート・アルバイト社員: 12年連続となる時給の引き上げも決定。これは制度昇給以外の形で行われます。
このようにニトリは、企業の成長に直結する従業員のモチベーションの向上と育成を重要視しており、経済環境に左右されることなく、労働条件の改善に取り組んでいます。
従業員給与の具体的な改定内容
総合職社員については、次のような賃金改定が行われました:
- - 対象人数: 組合員5,048人(平均年齢31.2歳)
- - 賃金改定額: 月例給の一人当たり平均21,114円(5.51%増)
- 内訳: 定期昇給5,350円、ベースアップ含む賃金改善15,764円
また、パート・アルバイト社員も同様に、組合員31,607人に対して一人当たりの時給が平均58.5円(5.00%増)引き上げられています。
新卒入社社員の初任給引き上げ
ニトリは、採用競争力の強化を目的として新卒入社社員の初任給を引き上げることも発表しました。具体的には、四年制大学卒で2万円、大学院卒で1万5千円の引き上げが行われます。
- - 四年制大学卒: 初任給290,000円(IT枠は300,000円)
- - 大学院卒: 初任給305,000円(IT枠315,000円)
このように、入社1年目の月例給は最大で33万円に達する可能性があります。ほかの手当も改定されており、従業員の条件が大きく向上する見込みです。
今後の方針
ニトリは、全ての従業員が安心して働ける環境を整え、さらに企業の成長を支えるために、今後もこのような施策を続けていく意向を示しています。これにより、優秀な人材の確保と定着を図り、お客様に対するサービス向上にも繋げていくことを目指しています。
ニトリの取り組みは、企業の成長を持続可能なものにするための重要な一歩です。これからも労働環境の改善が進むことが期待されます。