近大生が導く環境学習用カードゲームの世界
近畿大学の学生たちが手がけた環境学習用カードゲーム「マイアース」が、小学生に楽しく環境を学ぶ新しいアプローチを提供します。このプログラムは、令和7年(2025年)8月27日に近畿大学附属小学校で実施予定で、学生自身が講師として参加します。
このプロジェクトは、近畿大学アカデミックシアターの「循環型社会へのアプローチプロジェクト」の一環で、地域社会とのつながりを大切にしながら環境問題への認識を高めることを目指しています。特に、滋賀県の琵琶湖の生態系をテーマにした「琵琶湖版パッケージ」が用意され、遊びを通じて環境問題を理解することができます。
環境教育の楽しさを届ける
「マイアース」は、生態系を守る「地球守護プレイヤー」と、環境破壊をする「環境破壊プレイヤー」に分かれて対戦するロールプレイング型のカードゲームです。参加者はゲームを進めながら、生態系や環境保全の重要性について学ぶことができます。カードには生物や環境問題に関する写真や解説が添えられ、実質的な図鑑としても楽しむことができる設計となっています。
この体験授業は、小学校4年生の「総合的な学習の時間」に組み込まれ、約115名の児童が参加予定です。学生たちはこの授業を通して、自分たちが制作した教材を実際に使い、教育することで、環境教育の重要性とその伝える力を実践的に学ぶことができます。
持続可能な未来を支えるために
近畿大学アカデミックシアターでは、社会的課題に取り組むボランティア活動を通じて、学生たちが実社会に貢献できる力を身につけることを目的としています。このプロジェクトは、その一環として、地域の小学生に環境保全について深く理解してもらい、将来的に持続的な社会を構築していくための「担い手」となることを期待しています。
ゲームを通じて環境問題を学ぶこの機会は、児童にとって非常に貴重な体験となることでしょう。学生たちもまた、教える立場に立つことで自身の成長を促し、環境教育の意義を改めて感じることでしょう。
開催概要
- - 日時: 令和7年(2025年)8月27日(水)
- - 場所: 近畿大学附属小学校体育室(奈良県奈良市)
- - 対象: 近畿大学附属小学校4年生115名(竹組・梅組57名、松組・桜組58名)
この取り組みは、子供たちに環境教育の重要性を伝えるだけでなく、学生たちが次世代を担う意識を育む機会にもなっています。環境について考えるきっかけを与える「マイアース」とともに、持続可能な未来を共に考えていきましょう。