新エッジコンピュータ登場
2025-08-27 15:28:03

アドバンテックが新たに発表したエッジコンピュータが自律走行を進化させる

アドバンテックが新しいエッジコンピュータ「EBC-RC04」を発表



アドバンテック株式会社は、最新版のエッジコンピュータ「EBC-RC04」を発売しました。この製品は、自律走行搬送ロボット(AMR)の開発を強力にサポートするために設計されており、特に3Dセンシングシステムに対応しています。これまでのロボット技術において、短期間での開発や高精度な測距が求められている中、アドバンテックはこのニーズに応えるべく新製品を市場に送り出しました。

近年、製造業や物流業、小売業など、様々な業界で労働力不足の解消と生産性向上が急務となっており、ロボット技術の必要性が高まっています。そこでアドバンテックは、AMRを支えるためのエッジコンピューティングプラットフォームを開発し続けています。

「Multi dToF/RGB LiDAR System」の開発



この新製品「EBC-RC04」は、ソニーセミコンダクタソリューションズとSunny Optical Intelligence Technologyとのパートナーシップを通じて実現された「Multi dToF/RGB LiDAR System」に基づいています。このシステムは、物体検知から自律走行に至る一連の動作を高性能かつ簡単に実現可能です。具体的には、以下の要素で構成されています。

  • - EBC-RC04: アドバンテックのAMR制御用エッジコンピュータ
  • - Robotics Package: SSSのAMR向け支援ソフトウェア
  • - HYT001-EX: Sunny OIT製の高精度かつ低コストなカメラユニット

新技術の特長と利点



「EBC-RC04」は、HYT001-EXから得たセンシングデータをリアルタイムで処理することで、AMRの自律走行を円滑に支援します。特に「HYT001-EX」は、専用インターフェイスを搭載しており、その性能を最大限に発揮できる設計になっています。また、従来のステレオカメラや2D LiDARでは解決できなかった測距精度の限界や死角の多さ、複雑な環境下での認識精度の低下といった問題を克服するために、dToF方式を採用しています。これにより、広範囲で高精度な距離測定が可能となり、より安定した環境認識を実現します。

「EBC-RC04」の主な特長


  • - プロセッサ: NVIDIA Jetson Orin™ NXモジュールを搭載
  • - コンパクト設計: 120 x 100mmのサイズ
  • - 豊富なI/Oインターフェイス: GbE、USB、GPIO、シリアル、Micro HDMIなど
  • - Wi-Fiによる無線通信対応: ノートパソコンやスマートデバイスとの接続が容易
  • - 電源入力はDC12-24Vに対応: 幅広い電源オプション

主な仕様


  • - ストレージ: 256GB 3D TLC BiCS5
  • - 外形寸法: 120 x 100mm

市場展開と今後の動向


この「Multi dToF/RGB LiDAR System」は、武蔵精密工業が販売するAMR新機体「SmooV」に搭載され、ロジスティードソリューションズによる商用利用が進められています。2025年には東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展」において、実機デモンストレーションも行われます。

近い将来、AMR技術はさらに進化し、様々な産業での活用が期待されています。アドバンテックの「EBC-RC04」は、その可能性を広げる重要な要素となるでしょう。

関連リンク:



画像1

画像2

会社情報

会社名
アドバンテック株式会社
住所
東京都台東区浅草6-16-3
電話番号
03-6802-1021

関連リンク

サードペディア百科事典: アドバンテック 自律走行 EBC-RC04

Wiki3: アドバンテック 自律走行 EBC-RC04

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。