食の進化!「つくりおき.jp」が東北進出、地域活性化へ貢献
東京都千代田区に本社を置く、お惣菜宅配サービス「つくりおき.jp」を運営する株式会社Antwayは、宮城県牡鹿郡女川町に本社を置く水産加工会社・株式会社鮮冷との業務提携を発表しました。
この提携により、鮮冷は「つくりおき.jp」の製造パートナーとして参画し、東北エリアにおける新たな製造拠点の設立・運営を担います。両社はそれぞれの強みを活かし、サービス拡大と地域活性化を目指していきます。
背景:変化するニーズと地域課題
近年、共働き世帯やシングル世帯の増加に伴い、家事負担軽減ニーズが高まっています。「つくりおき.jp」は、忙しい家庭に向けて、専用キッチンで手作りしたお惣菜を毎週宅配するサービスを提供し、そのニーズに応えています。
一方、鮮冷は地元女川町の水産業を営む企業ですが、近年は水揚げ量の減少という深刻な課題に直面しています。水産業の存続、地域経済の活性化、雇用創出のため、新たな事業展開を模索していました。
互いの強みを活かした連携
Antwayは、2020年2月のサービス開始以来、都内4区からサービスを展開し、2024年10月には累計提供食数1,600万食を突破しました。これまで培ってきた多品種・大量調理のノウハウをパッケージ化し、鮮冷のような異業種企業にも参入しやすいスキームを構築しています。
今回の提携により、Antwayは鮮冷に製造ノウハウを提供し、東北エリアへのサービス拡大を図ります。鮮冷は、女川町で培った水産加工のノウハウと最新鋭の設備に、Antwayから提供される製造ノウハウを加えることで、「つくりおき.jp」の東北エリア製造拠点として活躍していきます。
地域経済活性化への貢献
この提携は、東北エリアにおける雇用創出や地域経済活性化にも貢献すると期待されています。地元の豊かな魚介を活かした新商品開発や、地域特産品とのコラボレーションなども検討されています。
今後の展望
「つくりおき.jp」は、今後も地域社会のニーズに応えながら、サービスの質向上とエリア拡大を目指していきます。今回の鮮冷との提携は、その取り組みの一環として、新たな章を刻むものと言えます。