クリタ、水処理薬品における初のCFP承認を取得
栗田工業株式会社(クリタ)は、この度、国内水処理分野において「SuMPO/Internal-PCR承認制度」に基づく承認を取得したことを発表しました。これは、水処理薬品に関連するカーボンフットプリント(CFP)情報を共有するための新たな基準が設定されたことを示す、重要なステップです。
カーボンフットプリントの重要性
カーボンフットプリントは、製品やサービスのライフサイクル全体にわたって排出される温室効果ガスの量を示し、企業の環境影響を評価するための指標です。近年、企業はこの情報開示を求められ、サプライチェーン全体におけるGHG(温室効果ガス)排出の把握と削減が急務となっています。しかし、CFPに関するデータ収集や算定方法に関しては、まだ標準化が進んでいないのが現状です。これが企業間における算定結果の信頼性にバラつきを生じさせ、課題として認識されています。
SuMPO/Internal-PCR承認制度について
「SuMPO/Internal-PCR承認制度」は、企業が内部的に使用する製品のCFP算定に関する規則を承認する制度です。この制度により、長年にわたってライフサイクルアセスメント(LCA)の実績があるSuMPOは、国際基準に準じたCFP算定ルールを認証します。クリタはこの承認を受けることにより、自社の水処理薬品が高い信頼性を持つことを証明することができました。
環境への貢献
クリタの水処理薬品は、工場やその他の施設での節水や温室効果ガス排出の削減に極めて重要な役割を果たしています。この承認を得ることで、クリタは顧客や社内での水処理製品におけるCFP情報の流通を促進し、透明性を高めることが可能になります。
特に、GHG排出削減の成果だけでなく、製品のサプライチェーン全体における排出量の可視化を進めることで、顧客やサプライチェーンにおけるGHG排出に関する課題の解決に寄与することが期待されています。
持続可能な社会の実現に向けて
クリタグループは、環境負荷低減を目指す製品やサービス、ビジネスモデルの開発に注力することで、持続可能な社会の実現に貢献していく方針を掲げています。水処理薬品のCFP承認は、その取り組みの一環であり、今後も環境問題に真摯に取り組む姿勢を保ち続けるでしょう。
なお、CFPの算定に関する詳細なルールは、SuMPOのウェブサイトで確認できます。これにより、企業が環境への影響を正確に把握する手助けを行っています。
参考リンク